20090327

レッスンレポート VOL.6

ブラジルレポートに続き、普段のレッスンやカポエイラを通して感じたことなどをアップしていきます!第六弾は東京支部Levadoさんです。

「イチロー」

普段のレッスンレポートはレッスンやカポエイラを通して感じた事などを皆さん書いていますが今回はイチローを通して感じた事を書きます。

何故にイチロー?と思うかもしれませんが、理由は旬な男だからです。



皆さんもご存知のように先日のWBCで見事に日本は世界一になり2連覇を達成しました。
普段、野球に興味が無い人でも観ていた人は多いのではないでしょうか。
この大会で最も活躍した選手、MVPに選ばれたのは松坂でした。もちろん、松坂も活躍しました。しかし、世間でアンケートを取ってみると岩隈、ダルビッシュ、青木の方が多いです。ま、それだけ活躍した人が多いということでしょう。
では、最も印象に残っている選手は誰ですかと聞かれたら誰と答えますか。僕は迷わずイチローと答えます。

今大会のイチローは今までの実績とは違い不振に陥りました。しかし、結局は決勝打を放ちイチローで締めくくった感があります。正に本人も言うように良いトコ取りです。
イチロー中心のチームと言われていたので良くも悪くも注目され、イチローもその時の心境や状況を彼独特の言い回しや表現で答えていました。その中で色々な名言が生まれています。

前置きが長くなりましたがココからが本題です。

今回だけでなく今までにもイチローは数々の素晴らしい言葉を残しています。その言葉や考え方が野球だけでは無く、カポエイラや人生にも十分通ずるものがあります。
その中でコレは深いというのを紹介します。

『自分のできることをとことんやってきたという意識があるかないか。それを実践してきた自分がいること、継続できたこと、そこに誇りを持つべきだ』

初めの一歩は大変、勇気が必要。しかし、継続する事はもっと大変。それが出来ると言う事は素晴らしい事。「継続は力こぶ」、これは侍さんの言葉。
僕もカポエイラ始めてもうすぐ、8年目。誇って良い頃ですかね~。

『自分で無意識にやっていることをもっと意識しなければならない』

この言葉どこかで聞いた気しませんか?そうです、前のブログでMao de onca先生がいっていました「我身自操」の考え方そのものです(と思います)。スゴイですね~、Mao de onca先生は既にイチローの境地ですね。
意識の中の無意識が難しい。究極ですね。もっと、練習が必要です。
『今自分がやっていることが好きであるかどうか・・・・』

これって全ての事において言えますね。仕事について聞かれたら困るけど・・・・・。
みんなはカポエイラ好きですか? はい、僕は大好きです。これで十分ですね。


『進化する時ってカタチはあんまり変わらない。見えてないところが変わっている』奥が深いですね。
カポエイラで言うとこの微妙な筋肉の使い方でしょうか。
自分でも進化していると信じています。


『今自分にできること。頑張ればできそうな事。そういうことを積み重ねていかないと、遠くの大きな目標は近づいてこない』

すぐにメストレに近づく事が出来るはずありません。でも、大きな目標ではあります。
そこに達するまでには沢山の時間と大きな努力が必要です。
昨日より今日、メストレに少し近づいているかも知れません。もしかしたら、離されているかも知れません。それは、メストレもまだ上に目標があるからかも。でも、みんなも着実に成長していると思います。小さなことをコツコツと。
コレ、自分自身に言ってます。


まだまだ、イチロー語録はたくさんありますがキリが無いのでこれくらいにしときます。

頭のどこかではわかっている事なのに結果を出している人が言うと重みが感じられます。
それを意識して実践しているかしていないかの違いです。
意識するって大事です。
一流のイチローが実践している言葉ですが、みなさんもカポエイラを通じて無意識にも実践できている部分があると思います。カポエイラは身体だけでは無く、心も鍛えられると言う事でしょうか。
『意識をすれば行動が変わる。行動が変わればカポエイラが変わる。カポエイラが変われば人生が変わる。』 コレもどっかで聞いたような名言に似てますね。僕が作りましたが。


結局のところ、イチローも凄いけどカポエイラも良い意味で人生を変える凄い奴。

恐るべし、カポエイラ!
これからもよろしく。

20090324

支部長ブログ VOL.8

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。

東京支部目黒道場主 渡部

「我身自操」(がしんじそう)

「自分の身体を自分で操る?当たり前やないか~い!」

と思われるかもしれないですね。
しかししかし、この当たり前に思えることがとてつもなく難しいのは、カポエイラをしてるみなさんなら誰もが感じたことがあるのではないでしょうか?

見ている者たちの時間を一瞬止めてしまうカポエイラの華麗な技。



「えーっ!どうなってんのー!!」
「あんな技ができるようになりたーい!」

練習してすぐにできてしまう人も中にはいるんですが・・・。悔しい・・・。
多くの人が自分の身体がなかなか思ったように動いてくれないことにショックを受けてしまう。かなしい・・・。

こういった時なら誰もが自分の身体を自分で操っていることを実感しているでしょう。
けど、これだけのことを言うためにわざわざ書いてるわけじゃあないんです。

「我身自操」
これをどれだけ日々の生活で意識しているのか。

何気ない日常動作。
ご飯を食べたり、歯を磨いたり、駅で電車を待っていたり・・・・etc。

こんな時にも自分の身体の隅々まで意識を行き届かせることが大事なんだと思います。
カポエイラのレッスンに行ったとしても2時間。
それ以外の生活時間ではほとんど身体の使い方を意識していないではあまりにももったいない。
カポエイラのレッスン時間内でもずっと身体を意識しているわけではないとなったら・・・。

「そんなに常日頃から自分の身体の使い方を意識していたら精神的に疲れる」
なんて意見も出てくるかもしれません。
けど、逆に起きている時間に無意識なんてものは存在しないと思うんです。
無意識という言葉もよく使ってしまうんですけどね・・・。
意識が強いか弱いかなんだと思います。
無意識とは意識が極端に弱い状態なんです。
以前講演を聴きに行ったヨガの先生も言ってました。
「言葉に無をつけたらその時点で「無」なんです。どんな数字も0(ZERO)をかけると0になるように」

高い意識で行っていることも慣れると低い意識で行うことができる。
日常生活での何気ない動作も少し高い意識で行う習慣をつけるとやがて低い意識でできるようになる。
自転車なんてそうですね。
あんだけ努力して乗れるようになったことを今ではすっかり忘れてしまっている。

立ったり、座ったり、下の物を拾ったり。
少し高い意識で行うように心がけて、それが低い意識で行えるようなったとき。
そのときは少し、いや限りなくカポエイラの華麗な技に近付いている瞬間になっているはずです。

20090323

レッスンレポート VOL.5

ブラジルレポートに続き、普段のレッスンやカポエイラを通して感じたことなどをアップしていきます!第五弾は東京支部Veija-florさんです。


カポエイラをはじめてもうすぐ3年です。


私がカポエイラを知ったのは、友達がやっていたからなのですが

その友達はなにやらカラフルなパンツをはいて、部屋でジャンベを

たたきまくっていたので、それがカポエイラなのかなんなのか

いまいちよくわかりませんでした。




それから数日後、公園でカポエイラをしている人達を見かけました。

実際にやっているのを見たのは初めてだったのですが、

とにかく魅了されてしまって、終わるまでずーっと見てしまいました。



男の人も、女の人も、人種も様々で、歌ったり、楽器をひいたり、

なんだか楽しそう!やってみたーい!

と、わくわくしたの覚えています。



そして自分もはじめてみたら見ているよりもっと楽しかった!



まだまだ覚えることが沢山ありますが

ちょっとずつでも出来るようになっていくのが嬉しいです。

これからも自分のペースで長く続けていけたらいいなと思います。

Veija-flor

ブラジル渡航レポート VOL.6

2008年秋、ブラジル本部でのバチザド(昇段式)に参加するために、日本支部から代表含む生徒数名がブラジル本部に渡航しました。現地で感じたことや学んだことなど、何度かに分けてレポートをアップしていきます。東京支部、Ventaniaさんです!

地球の反対側のその国

日本から飛行機で乗り継ぎを合わせて30時間ほどでブラジルのリオデジャネイロに到着します。途中の乗り継ぎ地の空港職員さんに「リオはとても危険だぞ」と脅されましたが、日本のほぼ真裏にあるそこはとても違うようでいて実は同じだったりと、とても不思議で刺激的な国でした。

【第一印象】
朝に空港に着いたのですが、天気が良く太陽が明るくすごく気持ちが良かったと記憶しています。空気は少し埃っぽく感じましたがすぐに慣れました。見るものすべてが日本のそれとは違って見えてとても感動しましたが、ただそれと同時に言葉も全く分からないのでとても怖くも感じていました。そして私は人見知りをするので、それも手伝って最初は現地の方々と挨拶すらも笑顔で出来なくて苦労しました。今思うのは、多くの方々が本当にとてもいい方なので話せなくても笑顔で挨拶をし、それだけでコミュニケーションになるので心をなるべく早く開いてみた方がいいと思いました。

【違うと感じたこと】
初めは言うまでもなく言葉!です。
当然ですが会話は全てポルトガル語です。ということで慣れたころには日本人同士でいても現地の方がそばにいるときはポルトガル語で話せる範囲で話すように心掛けました。もちろん気持ちが伝えられないのでストレスが少し溜まりますが、そのうちに慣れました。私は言葉が全く分かりませんでしたが、なるべくメストレやメストレご一家、現地の方や先生、先輩のそばにいて会話を聞いているようにしていました。会話にはついていけませんが空気を感じるようにしていました。喧嘩をしているように会話をするので始めは少し怖かったのですが、そうではないようです。しかし分からないからといってボーっとしすぎ空気になっていると逆にそれを察知され心配されるので気をつけましょう。
2つめは体です。

 まず足の長さからいって違います。皆さん激しく長いので蹴りはすごく遠くからでも届きます。カポエイラをする時は相手を必ずよく見ましょう。しかしこれは日本でも同じなのですが・・・。体のバネもかなりありますし足の骨や力も恐らく強いです。これは道の舗装があまり整っていないので毎日歩くことだけで相当鍛えられていることも関係あるのではないかと私は思っています。私は道を歩くだけでもすごく疲れました。しかしそれに気がついたのは日本で舗装された道を歩いた時でしたが・・・。
そして、3つめは危機意識です。
 お国柄でしょうが、現地の人は日本よりも治安がよくないこともあって日本人よりも危険察知能力が高いように感じました。初めの一歩?が速いように感じます。それはカポエイラにも共通しているので蹴りや入りなどもとても速く力強く、身体能力も高いのでアクロバット率も高かったです。なのでそれらすべてが私にとりとても素敵で魅力的に感じました。そしてますます憧れを感じブラジルが好きになりました。ただ、やはり外出をするときは必ず慣れた現地の人と行動しその人の言うことをきちんと聞くことが大切でしょう。
ブラジルはラテンの国なのでとても開放的な国で日本とは100%感覚が違うものと思っていたのですが、実際はそうでもないのかなとも思いました。というのは私が滞在した時、白いカポパンを着て正式なホーダに参加する時、女性は下着は小さいものは厳禁でカポパンから透けるような柄物もあまり好ましくないと言われました。日本では、はしたない、恥ずかしいからという感覚かと思いますが、ブラジルではそれよりも男性がそれを見て、そのパートナーや奥さんが嫉妬するから、というシンプルかつなんともラテンな理由を説明されました。結果的には同じことだったので日本人としては少し安心しました。
話がずれましたが、あともうひとつ忘れてはならないもの、虫です。
蚊はかなり強敵でした。10月はそうでもなかったのですが12月はかなり刺されました。人にもよるかと思いますが、虫よけスプレーして虫よけを置いておこうが蚊がお構いなく刺していきます。あまりに刺されたのでそういった病気になったらと思いましたが、平気でした。神様に感謝です。またゴキブリは日本のそれに比べかなりスピードがのろいです。私はこんな同時にそれらをみたことないっていうくらい見て卒倒しそうになりましたが、あまり動かないのでなんとかせずに済みました。これも神様のおかげかもしれません。
そして神様といえば、日本と明らかに違うものが宗教です。
宗教のことは詳しくないのですが、ブラジルはカトリック圏で多くの人がその信者のようです。教会には週に1度は行く様子で私達も一緒に行くことができました。カトリックにも色々種類があるようで私は今回3か所の教会に行きましたが、そのどれも個性があり教会といっても場所によって様々でとても面白く私はとても好きでした。ただ共通しているのは喜びや悲しみや感謝の気持ちなどを神と共有することでより自分や家族の幸せを倍増させることが出来、そしてネガティブな考えに襲われた時は、神様と会話することによって神様が悩み解決の手助けをしてくれる、ということ。通う人々のたいていが赤ちゃんの頃から教会に通っているようなので地域にすごく根付いているようです。またメストレのお兄さまの教会ではプロフェッソール・ショコラッチがホーダやレッスンを行っており、それにも数度参加することができました。私は初めてその教会のミサに行った時、それがとてもカポエイラに似ているように感じました。歌、楽器、それに合わせて表現するムーブメントなどなど。そして小さい頃からそれに当然のように触れられるブラジルの文化の質の高さ、素晴らしさを感じました。信仰心による精神的な強さ、人間性の大きさ、ブラジル人の多くがとても親切なのはそこから来ることなのかもしれないと感じました。
 



【帰国して】
私が今回滞在して本当に感じたことは、やはりカポエイラは素晴らしいということ、そしてコハダン・ジ・コンタスは一つの家族なのだということです。そしてそれらに出会えたことに感謝しました。またあちらからすれば、こちらが裏なわけでお互いにとても遠い国ですがそれぞれの良いところを尊重し、尊重しつつも日本人のいい部分やその心は忘れないようにと思いました。また先生方はあちらに行ってもやはり先生で私は普段からとても素晴らしい方々にご指導していただけてることを再認識し、それに感謝しました。しかし、こういったことを感じられたのもメストレやメストレご一家、一緒に御同行させて頂いた諸先生先輩方に色々と教えて頂けたおかげです。足りない部分を手助け頂いた皆様と、こういったチャンスに恵まれ今に至れることに感謝の気持ちでいっぱいです。
私自身は多くの課題があるので今後も向上できるように自分なりにですが努力をしていきたいと思います。そしてもし次回行く機会が持てればよりよい状態で過ごせるよう、心身ともに成長させながら過ごしていきたいと思います。

        東京支部 Ventania

支部長ブログ VOL.7

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。

神奈川支部代表 中嶋

帰郷

4月7日から27日まで、ブラジルの本部へ行って参ります。



私が初めてブラジル本部へ行ったのは、カポエイラを始めて半年経った時でした。
当時まだ帯もなく、型の名前と動きが一致していない状態で、ポルトガル語もまったく話せず、
館長にもお会いした事がありませんでした。

そんな私を館長をはじめ、本部のみんなは受け入れ、指導して下さいました。

カポエイラについてほぼ真っ白の状態でブラジルへ行かせて頂いた為、
当時の私にブラジルのカポエイラが強烈に焼きつき、
今も鮮明にあの頃の自分を思い出すことができます。



原点に帰ることで、いろいろな事に気づくことができます。
変わった自分。
変わらずにいる自分。

気づくと、また先に一歩踏み出す事ができます。


約3週間と短い期間ですが、帰郷を楽しんで来ます。



神奈川支部代表 中嶋

20090316

イベント出演


イベントに等団体が参加する事になりました。


以下イベント案内


WORLD JOURNEY FESTA'09 


旅祭
日時 6月7日(日) 10:00-20:00
場所 お台場野外特設会場 青梅SEASIDE COATにて開催
入場料 前売 4,000円(旅祭オフィシャルグッズ付)/当日4,500円

ライブ・トーク・パフォーマンス等盛りだくさんなイベントです。

カポエイラのパフォーマンス、ワークショップの時間帯は未定

決まり次第お知らせします。

たくさんのアーティストが参加し、この場にご一緒できる事を嬉しく思います。

天気が良ければきっと良いイベントになる事でしょう。

皆様のお越しをお待ちしております。


代表池村

20090314

支部長ブログ VOL.6

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。

千葉支部代表 中村

○言語


ブラジルはポルトガル語が公用語。
カポエイラでは当然ポルトガル語で歌います。
館長とも当然ポルトガル語で話をします。

ですがこの「当然」が難しい。
カポエイラを始め、ポルトガル語に携わること十数年。
しかしその年数を口にするのが恥ずかしくなるくらい、ポルトガル語が身に付いているとは言い難い状態です。


新しい言語を身につける場合、勉強する期間の長さよりもその濃さが重要です。
24時間のうち、どれだけその言語に浸っていられるか。
いたずらに長々と時間をかけるよりよっぽど早い習得法です。

なので言語習得には留学するのが一番。
しかし今の私にそれは叶わず。
長い年月をかけて少しずつ勉強していくしかありません。
その歩みの遅さに歯痒くなることもしょっちゅうですが、、、忍耐ですね。


また、他言語を学ぶなかで自国語の難しさを知ることもしばしば。
館長来日時に通訳をしていますが、その度日本語のチョイスに悩みます。
100点満点の訳というものが存在せず、さらに瞬間的な閃きを必要とするだけに自国語のボキャブラリーも要するのです。


そして言葉が伝わるかどうかは、聞き手側がその意味を受けとめるまでの過程も大いに関わってきます。
館長が口にした言葉でも、私というフィルターを通してしまうとその本質は既に失われています。
聞き手側がその言葉を発した人に向けてアンテナを開こうと努力をしないと、その言葉の持つ力はかなり弱ってしまうのです。

しかし自分のアンテナでやっとこさ受信した言葉は、たとえ言われてからかなりの時間が経過していようともその本質を失わず、強い力を維持し続けます。
「あの時親父はこれを伝えたかったのか、、、」なんてのもこれに当てはまるんだと思います。

そういった意味でも館長の表現方法や言葉を発する間合いは天才的だなぁとしばしば感じます。


いつも生徒さん達に言葉の勉強を勧めているのはそういう意味も含めての事です。
自分のアンテナで館長の言葉を受けとめてもらいたい。
心にグッとくる館長のストレートな表現。
勉強した者だけが味わえるご褒美ですよ~。


カポエイラを学ぶ。
ポルトガル語を学ぶ。
そこから気づくニッポンのこと。
人として大切なこと。

事を突き詰めていくとジャンルを超えた色んな事と繋がって、
自分の視界がみるみる広がっていきます。
私はカポエイラを通じてそれを感じています。



千葉支部代表 中村

20090309

ブラジル渡航レポート VOL.5

2008年秋、ブラジル本部でのバチザド(昇段式)に参加するために、日本支部から代表含む生徒数名がブラジル本部に渡航しました。現地で感じたことや学んだことなど、何度かに分けてレポートをアップしていきます。東京支部、Cascudoさんです!



自分は、今回、10月15日〜12月30日の間ブラジルに滞在していました。
途中、パラナの2つの支部のバチザドの為にパラナにも行きました。
上記の経験で見たこと、感じたことをレポートとして書かせていただきます。


・到着時の衝撃
4年前と比べて道の舗装率が高くなっていました。
雨が降っても道がドロドロになることもなく歩きやすくなってます。



4年前はここは舗装されていませんでした。坂が急なので舗装されても昇り降りは大変です。


・悲しいお知らせ
でっかいシャワーでおなじみのBAR da GLORIAは今は殆ど開いていません。
シャワーも外されています。
手前にある屋台で中心部でカショーホケンチを売っているそうです。




・メストレ家の水道
ガレージの下に水道水を汲み上げる場所がありポンプで我々が滞在する部屋の上にあるタンクに汲み上げます。
自動ではないので使いすぎると空になることあります。
空になるとポンプの電源を入れて給水をします。
電源の入れ方がまたワイルドで電源のコードを電線のむき出しの部分に引っ掛けて入れます。
アカデミーアは別のタンクを使用しているので空になることも多く、トイレの洗浄装置が壊れてるので汚物がたまる事が多いです。

アカデミーアの水の機械は水道水を使用しているので飲むのはおすすめ出来ません。

飲料水は昔は浄水器を通した水でしたが、今は給水機で使う大きなミネラルウォーターのボトルをを購入しています。
空になると、電話をして水を購入するため、すぐには水は来ないのでペットボトルで水をキープしておくのが吉です




プロフェッソール・ショコラッチが汲み上げポンプを交換中、ポンプがサビサビです。


・バチザドの準備
バチザドの一週間前くらいから帯の準備をします。
帯の元となるロープから適当な長さで切り出し、端を結びます。
その後、染めるわけですが、鍋の水をグラグラと煮立ててその中に染料を投入後、帯を投入します。



その後、水洗いして絞って3日間ほど干します。
乾いたら完成です。




・バチザド
今回の渡航ではコハダンジコンタスのイタグアイの本部、パラナのグワイーラ、フォズドイグアススゥ、マンガラチーバのプロフェッソール・ピラータ(実際にはイタグアイ)のバチザドに参加してきました。簡単に写真だけですいません。
イタグアイのバチザドの様子。シアターの舞台で行われました。

手前味噌ですいませんが、自分も無事に昇段する事ができました。

グワイーラのバチザドの様子
ここも、シアターの舞台です。照明が下手で全体的に暗かったです。

代表のプロフェッソール・ジェズイスとその娘ジュリア。


フォズドイグアススゥのバチザドの様子
壁の無い体育館みたいなところで行われました。

プロフェッソール・クワチーとプロフェッソール・チッカウン


マンガラチーバのプロフェッソール・ピラータのバチザド
学校のバスケットコートです。

プロフェッソール・ピラータとご存知プロフェッソール・チグリ


・アカデミーア
床はタイルで、壁に鏡があります。
タイルは、マクレレで床を叩いたりした影響だと思われますが所々穴が開いたりしていましたが、その穴で足の裏を負傷する人も出たので、現在はコンクリートで補修されています。
人数が多いと湿気ですべりやすくなるときもあります。
掃除はたまーに有志が大掃除で水洗いするだけです。(自分がいる間でも2回しか掃除してません、たまに練習後にメストレが日本は毎回掃除しているぞと説教してました)


現在修理中

こんなかんじで豪快にセメントを作って修理してました
筋トレ設備とともに練習時間以外にも使用できるのでどっぷりカポエイラ生活に浸れます。


・筋トレ
アカデミーアにベンチとバーベル、ダンベルとウエィトの設備があるので筋トレはできます。
基本的に毎日、アカデミーアで筋トレをしている人はいないのである程度筋トレの基礎を勉強してからいった方がいいです。


こんな体目指して頑張りましょう!!


・練習
週間スケジュールは以下のとおり
月曜日:夜に通常練習+ホーダ
火曜日:夜に上級者練習
水曜日:夕方に子供練習+ホーダ(教会でプロフェッソール・ショコラッチのホーダの場合もあり)
木曜日:夜に上級者練習+ホーダ
金曜日:夜に通常練習+ホーダ
土曜日:午前中に通常練習+ホーダ
日曜日:午前中に離れた施設でメストレ・ヴァガルーミのホーダ

不定期で午前中にメストレの練習、プロフェッソール・ショコラッチの練習がありました


土日のホーダの後は、アカデミーアで子供達が練習することが多かったです。


・ホーダダフルッタ
年末の最後のアカデミーアのホーダでホーダダフルッタというのをやります。
ホーダの後に持ち寄ったフルーツを食べ、プレゼント交換を行います。
事前にくじを引きその人へのプレゼントを用意しておいて、順々にプレゼントを渡していきます。
このイベントが終わると通常の練習はなくなります。
年末に行く人はこの事を踏まえておいたほうがいいです。


・ナタウ(クリスマス)
日本の年越しのイメージに近いです。
24日の夜くらいから人が集まって、25日の0時になったら飲んだり食べたりします。明け方にいったん休みますがそれ以降も続きます。
今回は、25日の夜に教会に行きました。


クリスマス料理たち、豚のローストとハバナーダ(フレンチトースト)は絶品です。
スイーツ達はとことん甘いです。


・まとめ
今回の滞在で個人的に感じた事 前半は怪我のせいであまりカポエイラが出来なかったけど、後半はメストレの復帰の時期が重なった為にがっつり練習が出来ました。
やはり、カポエイラをする為に来ているので練習してこそいる意味があると思います。
さらに、イタグアイ、グァイーラ、フォズドイグアススゥのバチザド、ホーダを体験する事が出来、現在のコハダンジコンタスの状況を身をもって知ることができました。
残念なことに、4年前に主力だったメンバーが大人になり仕事などの事情で参加率が落ちたり、カポエイラから離れたりする人がいて寂しい限りですが、代わりに
子供の中に時代を担う人材が現れてきています。
次回の渡航はいつになるかわかりませんが次回の渡航で成長した姿を見るのが楽しみです。

20090304

レッスンレポートVol.4

ブラジルレポートに続き、普段のレッスンやカポエイラを通して感じたことなどをアップしていきます!第四弾は東京支部Indioさんです。

Indioと申します。
カポエイラ歴もうすぐ4年です。
7回の転職歴のある飽き性のぼくが、ひとつのことをこれだけ長く続けているのはまさに奇跡!
それだけカポエイラには魅力があるということでしょうか。

カポエイラを知ったのは小学生の頃。
餓狼伝説という格闘ゲームで摩訶不思議な動きをするキャラクターに惹かれました。
ブラジルの音楽や楽器はトライバルメタルバンドのセパルトゥラを通して親しみました。
ビリンバウ、アタバキが炸裂するROOTSは今でもぼくのアンセムです。
そしてついに4年前、メキシコを旅行した時に夕日輝くカルメンの砂浜でリアルカポエイラを目撃!
サルサを習いに行ったのにカポエイラの強烈な印象にまみれて帰国、そのまま興奮冷め切らぬままコハダン・ジ・コンタスの門を叩きました。

カポエイラは全然飽きないです!
ぼくのような若輩者が言うのもおこがましいですが、1回のレッスン、1回のjogoから享受できるものは、本当にたくさんあります。
20代後半にはだんだんと中年のオーラが漂い始めますが、カポエイラをすることによって、心も体もますます成長できていると自負しています。
加えて、仲間からも“生き物”としての凄さを毎回感じることができて、とても感慨深いです。人間も動物の仲間なんだなあと。

小児麻痺の恐れがあって運動神経が人一倍鈍い、
成人しても月イチで体調を崩す病弱さ、
そんな自分がカポエイラできるのも本当にありがたいことで、無宗教のぼくでも神の存在を感じずにはいられません。
何が言いたいか分からなくなってきましたが、然るに口下手なぼくはカポエイラの魅力をうまく言葉にできません。
うまく言葉にはできないけれども、その魅力を感じて日々稽古に励んでいる自分がいることも確かです。
これからもずっと続けていきたいと強く思っています。

20090302

支部長ブログ VOL.5

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。

日本支部代表池村

異文化交流

日本には武道が沢山ある。
そして世界に伝わった武道で思い付くのは、柔道や合気道、空手道、居合や剣道もでしょうか。

もし私が空手家で、海外に住んでいたとすると、その国の空手道場を訪ねるはずです。仮に言葉がままならなくても、空手は同じはずです。きっとすぐに馴染めるでしょう。

カポエイラも同じだと思います。ブラジルから世界各国へ広がっていき、地球の真裏までたどり着いたわけです。もともと移民も多かったので必然だったのかも知れませんが、今ではここ日本でもカポエイラの教室は沢山あります。



アメリカやイギリス、フランス、カナダ、アフリカ、スウェーデン、チリ、メキシコ、フィンランド、、、
今まで教室を訪ねて来てくれた人達の国籍の一部です。

言葉が通じない時もあります。ですが、カポエイラを知っていれば通じます。
何か共通の文化があればそれだけで通じ合えるので、国籍は関係ないのだなぁといつも思います。






日本人ですから武道の一つも出来るべきなのですが、なぜだかカポエイラの道に足を踏み入れてしまいました。ですが今ではカポエイラ道として捉え、日本人としてしっかりとこの文化を理解し、広めていけたらと日々稽古に励んでいます。

日本人がブラジル文化を広め、ブラジル以外の国籍の人達と交流出来るのは素晴らしい事だと思います。
日本の武道も海外できっと同じような事が起こっていることでしょう。



ブラジルの話しになりますが、折り紙が子供達に人気でした。これも言葉ではないところで交流が出来ます。
テレビゲームやアニメも日本の物が人気でしたが、皆外で元気に遊んでいる時間の方が遥かに長いです。
土地が広く遊び場が沢山あるからなのと、誰もが学校に行ける訳ではなく、家を手伝いながらとか、家族皆で協力し、みなで生活しているので、兄弟の面倒をみたり、お使いにいったりといった環境からそうなるのではないでしょうか。

しかし、家庭に問題がある子も沢山いて、悪い道に行ってしまう事も多いのは事実です。
そういった事も理解しながらブラジル文化と接していけたら違った話しも聞けるのではないでしょうか。色々勉強になります。

日々前進・・・・