20090309

ブラジル渡航レポート VOL.5

2008年秋、ブラジル本部でのバチザド(昇段式)に参加するために、日本支部から代表含む生徒数名がブラジル本部に渡航しました。現地で感じたことや学んだことなど、何度かに分けてレポートをアップしていきます。東京支部、Cascudoさんです!



自分は、今回、10月15日〜12月30日の間ブラジルに滞在していました。
途中、パラナの2つの支部のバチザドの為にパラナにも行きました。
上記の経験で見たこと、感じたことをレポートとして書かせていただきます。


・到着時の衝撃
4年前と比べて道の舗装率が高くなっていました。
雨が降っても道がドロドロになることもなく歩きやすくなってます。



4年前はここは舗装されていませんでした。坂が急なので舗装されても昇り降りは大変です。


・悲しいお知らせ
でっかいシャワーでおなじみのBAR da GLORIAは今は殆ど開いていません。
シャワーも外されています。
手前にある屋台で中心部でカショーホケンチを売っているそうです。




・メストレ家の水道
ガレージの下に水道水を汲み上げる場所がありポンプで我々が滞在する部屋の上にあるタンクに汲み上げます。
自動ではないので使いすぎると空になることあります。
空になるとポンプの電源を入れて給水をします。
電源の入れ方がまたワイルドで電源のコードを電線のむき出しの部分に引っ掛けて入れます。
アカデミーアは別のタンクを使用しているので空になることも多く、トイレの洗浄装置が壊れてるので汚物がたまる事が多いです。

アカデミーアの水の機械は水道水を使用しているので飲むのはおすすめ出来ません。

飲料水は昔は浄水器を通した水でしたが、今は給水機で使う大きなミネラルウォーターのボトルをを購入しています。
空になると、電話をして水を購入するため、すぐには水は来ないのでペットボトルで水をキープしておくのが吉です




プロフェッソール・ショコラッチが汲み上げポンプを交換中、ポンプがサビサビです。


・バチザドの準備
バチザドの一週間前くらいから帯の準備をします。
帯の元となるロープから適当な長さで切り出し、端を結びます。
その後、染めるわけですが、鍋の水をグラグラと煮立ててその中に染料を投入後、帯を投入します。



その後、水洗いして絞って3日間ほど干します。
乾いたら完成です。




・バチザド
今回の渡航ではコハダンジコンタスのイタグアイの本部、パラナのグワイーラ、フォズドイグアススゥ、マンガラチーバのプロフェッソール・ピラータ(実際にはイタグアイ)のバチザドに参加してきました。簡単に写真だけですいません。
イタグアイのバチザドの様子。シアターの舞台で行われました。

手前味噌ですいませんが、自分も無事に昇段する事ができました。

グワイーラのバチザドの様子
ここも、シアターの舞台です。照明が下手で全体的に暗かったです。

代表のプロフェッソール・ジェズイスとその娘ジュリア。


フォズドイグアススゥのバチザドの様子
壁の無い体育館みたいなところで行われました。

プロフェッソール・クワチーとプロフェッソール・チッカウン


マンガラチーバのプロフェッソール・ピラータのバチザド
学校のバスケットコートです。

プロフェッソール・ピラータとご存知プロフェッソール・チグリ


・アカデミーア
床はタイルで、壁に鏡があります。
タイルは、マクレレで床を叩いたりした影響だと思われますが所々穴が開いたりしていましたが、その穴で足の裏を負傷する人も出たので、現在はコンクリートで補修されています。
人数が多いと湿気ですべりやすくなるときもあります。
掃除はたまーに有志が大掃除で水洗いするだけです。(自分がいる間でも2回しか掃除してません、たまに練習後にメストレが日本は毎回掃除しているぞと説教してました)


現在修理中

こんなかんじで豪快にセメントを作って修理してました
筋トレ設備とともに練習時間以外にも使用できるのでどっぷりカポエイラ生活に浸れます。


・筋トレ
アカデミーアにベンチとバーベル、ダンベルとウエィトの設備があるので筋トレはできます。
基本的に毎日、アカデミーアで筋トレをしている人はいないのである程度筋トレの基礎を勉強してからいった方がいいです。


こんな体目指して頑張りましょう!!


・練習
週間スケジュールは以下のとおり
月曜日:夜に通常練習+ホーダ
火曜日:夜に上級者練習
水曜日:夕方に子供練習+ホーダ(教会でプロフェッソール・ショコラッチのホーダの場合もあり)
木曜日:夜に上級者練習+ホーダ
金曜日:夜に通常練習+ホーダ
土曜日:午前中に通常練習+ホーダ
日曜日:午前中に離れた施設でメストレ・ヴァガルーミのホーダ

不定期で午前中にメストレの練習、プロフェッソール・ショコラッチの練習がありました


土日のホーダの後は、アカデミーアで子供達が練習することが多かったです。


・ホーダダフルッタ
年末の最後のアカデミーアのホーダでホーダダフルッタというのをやります。
ホーダの後に持ち寄ったフルーツを食べ、プレゼント交換を行います。
事前にくじを引きその人へのプレゼントを用意しておいて、順々にプレゼントを渡していきます。
このイベントが終わると通常の練習はなくなります。
年末に行く人はこの事を踏まえておいたほうがいいです。


・ナタウ(クリスマス)
日本の年越しのイメージに近いです。
24日の夜くらいから人が集まって、25日の0時になったら飲んだり食べたりします。明け方にいったん休みますがそれ以降も続きます。
今回は、25日の夜に教会に行きました。


クリスマス料理たち、豚のローストとハバナーダ(フレンチトースト)は絶品です。
スイーツ達はとことん甘いです。


・まとめ
今回の滞在で個人的に感じた事 前半は怪我のせいであまりカポエイラが出来なかったけど、後半はメストレの復帰の時期が重なった為にがっつり練習が出来ました。
やはり、カポエイラをする為に来ているので練習してこそいる意味があると思います。
さらに、イタグアイ、グァイーラ、フォズドイグアススゥのバチザド、ホーダを体験する事が出来、現在のコハダンジコンタスの状況を身をもって知ることができました。
残念なことに、4年前に主力だったメンバーが大人になり仕事などの事情で参加率が落ちたり、カポエイラから離れたりする人がいて寂しい限りですが、代わりに
子供の中に時代を担う人材が現れてきています。
次回の渡航はいつになるかわかりませんが次回の渡航で成長した姿を見るのが楽しみです。

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