20090625

コハダンTシャツのお話

「このTシャツ、超かっけえ!!!」
約10数年ほど前、初めて代表のSAMURAI氏にかけた言葉です。
当時代表が着ていたポルトガル語のプリントと、日本国旗とブラジル国旗がミックスされたTシャツは、いまだに目に焼き付いてます・・・


「コハダンTシャツのお話」の巻

Bom Dia! 東京支部所属のGARRAです!
最近みんな熱くブログを書いているので私も書いてみるとします。

コハダン・ジ・コンタスに所属して結構な古株なわたくし。
知ってる人は知っていますが、みなさんがこのグループを知るきっかけになる、最初の接点かその次の接点になるであろうホームページの制作担当をしています。ホームページの話はまた今度にして、今日はTシャツの話をしたいと思います。

Tシャツのデザイン、結構大変なんです。
基本的に「団体用Tシャツ」と「バチザド用Tシャツ」が大きくあります。変則的に限定ものとか出したりしていますが、基本的には上記の二つ。

毎年悩むのがバチザド用のTシャツ。
もう10回もバチザド用Tシャツ作ってるとデザイン要素が無いんです(笑)。毎年、デザインの内容が同じ・・・(泣)本当に頭抱えます。メンバーみんなにも相談します。悩んで悩んで悩み抜くと、何かしら答えが出て来るのが不思議(笑)。最終的には自分が描いていた以上のものが出て来ます。それもまた不思議(笑)。(ちなみにひとつのデザインに費やす時間は賞味10日間くらいだと思います。結構、気合入ってますね。笑)

デザインするときに考えることとして、誰が着ているのを想定してデザインするか、も重要なポイントです。基本的にはサムライさんが着たときにどうなるか、女子の場合はウズラちゃん/アマニャンさんをベースに考えることが多いです。もちろん、動いたときにどう見えるか、というのも重要なポイントです。
そして、パッと見で「コハダン・ジ・コンタス」そのものが伝わるかどうか。ここが一番重要かもしれません。

ちょっとした種明かしをひとつ。
胸のプリント部分を一般的なTシャツよりも、1.数センチほど上にプリントしているんです。そうすることで、胸板が厚く見えるような目の錯覚を与えています。やっぱカポエイラしている以上強く見えないとね、ということで、こういった微妙な調整もしているんですね〜。
(一部のTシャツ除く)

デザインがある程度できると、サムライさんと話し合いながら最終調整に入り、データを業者に納品形式にして業者へ送ります。
去年までは業者が青山にあったので、直接色見本とボディを見ながら、プリント位置の指定とかボディの色指定などなどを発注するわけです。

これがTシャツが出来上がるまでの一連の流れになります。


毎年この時期は、バチザドTシャツの制作でかなり疲弊し、バチザド当日はバチT着た大勢のメンバーが整列してる姿を見ると、「ふぅ、俺の仕事も終わった〜。」って気分になり、そこで俺のバチザドは終わってしまうわけです(笑)

今年はちゃんとバチザドもがんばりますよぉ〜〜〜!!!

次回はホームページのお話でもします。


つづく


20090623

支部長ブログ VOL.18

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。

東京支部目黒道場主 渡部

やさしさ

「本当に強い人はやさしい」
これはよく言われていることだが、メストレ・デシオを見ているとこの言葉を心底感じることができる。

カポエイラの世界でメストレと呼ばれる人と今まで何人も会ったが、やはり同じものを感じた。
しかし、メストレ・デシオからは格別のものを感じる。
それはメストレ・デシオが格別なのか、それともメストレ・デシオの家での滞在を重ね同じ時間を長く積み重ねた経験からなのか。

メストレ・デシオはとてつもなく寛容だ。
自分と比べて許せることの幅がはるかに広い。
些細なことにはもちろん、普通の人なら激怒するかもしれないことにも全く動じない。
「ダイジョウブ」と言って微笑み、ことは済む。
メストレ・デシオを本気で怒らせることができるなら大したものだと思う。



「我慢をため込みすぎると良くない。たまには吐き出さないといつかは爆発してしまう」
とよく言われる。
いろいろ感情を素直にぶつけることができる人は人間らしく生きている。多くの人がそれさえできずに苦しんでいる。
しかし、それを超越したとき、とてつもなく強い人間になれるのだと思う。


以前TVで野生のマウンテンゴリラの群れの取材番組をやっていた。
ジャングルの奥に入って行き、ゴリラが住んでいる辺りまで近づいたとき、突然若いオスが飛び出してきて取材班を激しく威嚇した。
取材班はやむを得ず引き返し、別ルートから群れに近付いた。
すると偶然にもボスゴリラが食事をしているところに出くわした。
取材班には緊張した空気が走り、誰もが覚悟を決めた。
しかし、ボスゴリラは全く動じず悠然と食事を取り続けていた。
取材班など全く無視である。
安心した取材班がこれならもっと近くで映像を撮れるのではと思って踏み込んだとき、数回胸を叩きゆっくりと振り返って銀色の背中(シルバーバック)を向けたのだった。
この行動には警告の意味があり、これ以上は許さないという意味があるのだそうだ。
別の日にボスゴリラと出会った時、ボスゴリラは一匹で群れの子どもゴリラをすべて預かり、自分の周りで自由に遊ばせ、普段子育てをしている雌ゴリラたちに自由な時間を作ってあげていた。

そんなボスゴリラが僕にはたまらなく格好良く感じた。
メストレ・デシオと同じものを感じた。


小・中学時代はよく友人からゴリラと呼ばれ腹を立てていたが、今ではマウンテンゴリラのボスのようだと言われるようになりたいと思っている。

メストレ・デシオにしてもボスゴリラにしても、このような存在には誰もがなれるわけではないと思うから憧れる。
男に生まれたからにはいつかはその境地に辿り着きたいと思っている。

20090620

レッスンレポートVol.8

ブラジルレポートに続き、普段のレッスンやカポエイラを通して感じたことなどをアップしていきます!第八弾は東京支部Ratelさんです。


Boa Tarde ! こんにちは、東京支部で練習しているRatelと申します。
私はcapoeira(カポエイラ)をやりながら、空手も少々やっています。そこでcapoeiraと日本の武道を通じて感じた事をご紹介します。

capoeiraを表現するときに『capoeiraはcapoeira!』と言うのが一番合うと思うのですが、その中にも武道としての面も大きくあります。
例えば、武道とは『武(武術や格闘技)』を通じて『道(人としての行うべき事)』を説き、『士(徳の高い人や指導者)』を育成するためのものです。
また士として必要な学識や技術があり、それを『六芸』と言います・
この六芸とは、礼(礼儀)・楽(音楽)・射(鍛錬)・御(兵法)・書(文学)・数(数学)の六つです。

capoeiraには礼・楽・射・書があります。人によっては、御・数もあると思います。
先生と仲間達との繋がりの中で、礼儀を身に付け、
berimbau(ビリンバウ:弓形の一弦の楽器)の演奏や歌う事で、音楽を楽しみ、
レッスンや型を行うことで、鍛錬をし、
歌詞を訳し身の内に入れることで、哲学・文学的要素を学びます。
capoeiraでは技だけや歌だけでは不十分で、何か一つで良いという訳ではなく全ての教養が必要です。

これは素晴らしい事です!
ある一部の競技化された武道では、競技に特化しているので、他の色々な事を学ぶのは難しいです。
しかもcapoeiraでは性別・年齢・体格に関係無く、Jogo(ジョゴ:試合の様なもの)をします。
色々な事を学べる事、老若男女関係なく交流できる事、これが武道には必要なのだと思います。
そう言った事を考えると、競技化された武道よりもcapoeiraの方が武道らしいとも言えます。

もちろん、これらは漫然とレッスンを受けるだけでは得られません。
だからと言って周りに目を向けず、がむしゃらに頑張れば良いと言う訳でもありません。
先生の話を良く聴き、仲間達との交流を楽しみ、自身で良く考える。
只々capoeiraを本気で楽しめば良いと思います。
簡単な事ですが、見失いがちな事です。

皆さんは、何か本気で楽しんでいますか?
辛くても、苦しくても、面倒くさくても、気分が乗らなくても楽しめることはありますでしょうか?
どんな事が起きても、どんな事態になっても、自分の心に『楽しい』という気持ちが持てるなら、それはその人の生きる『道』だと思います。

と、capoeira3年生の者が言っても説得力に欠ける部分が多々あると思います。
ではまず、Jogoをしましょう♪
お互い握手して、capoeiraの輪に入れば言葉はいらないと思います!
初めましての人も、こんにちはの人も声をかけてください。
VAMOS JOGAR CAPOEIRA !!

東京支部 Ratel

20090619

支部長ブログVol.17

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。


神奈川支部代表 中嶋


今年4月、約三週間、ブラジル本部へ稽古に行って参りました。

先のブログで、2年ぶりの渡伯を楽しみたいと書きましたが、
出発2週間前に、練習中に左肩を脱臼しました。

今まで運よく大きな怪我をした事がありませんでした。
ですが、このタイミングで負傷するのも、何か意味があったのだと思います。


本部での稽古は、左肩を動かす動きは避け、極力怪我の回復に努めました。

トレーニングができない分は、動き以外のカポエイラを練習。

仲間と一緒に過ごす時間もまたカポエイラです。
天気の良い日は、散歩をしたり、海へ行ったり。


日本に帰国後、リハビリを行い、今ほぼ完治まで回復しました。
仲間とまた一緒にカポエイラを楽しむ事ができています。


今回の渡伯で、忍耐を学びました。
動きたい、練習したい、を我慢したから、今の回復があり、
健康の大切さを再認識する事で、また新たな気持ちで前に進めます。

今は今回の怪我に感謝しています。


みなさんも怪我や体調に気をつけて下さい。




技、練習中。




歌・楽器、練習中。

20090611

支部長ブログVOL.16

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。

千葉支部代表 中村



6/7(日)にお台場で行われた「旅祭 World journey festa'09」に参加しました。
当日はこれ以上ないほど晴れ、祭り日和となりました。
我々コハダンジコンタスはセンターステージにてマクレレ、カポエイラを披露し、その後2回に分けてワークショップを行いました。
イベント、ワークショップともにたくさんの方々に囲まれて皆さんと楽しい時間を共有することが出来ました。


参加者の皆さん、お疲れ様でした。
カポエイラを人前で披露する。
初めて見た人にとっては、我々のなすものがカポエイラとなります。
責任重大ではありますが、館長の教えを全うし、何より楽しむことが出来れば人の心に届くはずです。
次にこういう場にでる機会があった時は表現者としての自分を意識してみてください。
自分が夢中になっているカポエイラの良さを伝える術を色々考えてみてください。
十人十色の表現がそのままカポエイラの魅力を伝えるツールとなり、よりたくさんの人たちにカポエイラの素晴らしさを伝えることができると思います。
皆さんのカポエイラがそのまま団体のカラーになるのです。


来てくださった生徒の皆さん、ありがとうございました。
ワークショップが盛り上がってくれたのも皆さんの力が大きかったです。
是非外側からみた我々のカポエイラ感想を聞かせてください。
そして今後も共に、生涯かけてカポエイラを楽しんでいきましょう。


カポエイラに興味を持ってくださった方々、今日ご覧になったものはカポエイラのほんの一部にすぎません。
カポエイラには素敵な要素がまだまだたくさんあります。
これを機に是非カポエイラをはじめてみて下さい。
お待ちしております。


太陽と青空のもと、様々なジャンルの方々とセッションさせて頂いたり。
旅の土産は素敵な思い出と真っ赤っかな腕でした。
また機会があればぜひ参加したいですね。

20090605

支部長ブログVOL.15

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。

日本支部 代表池村

イベントパフォーマンス

5月31日は横浜国際マリンエンターテインメントショー2009にてカポエイラのパフォーマンスをさせて頂きました。



昨年に引き続き、二度目になります。

御依頼頂き有り難うございました。

雨もギリギリ降らずに、沢山の人に足を止めて見て頂きました。これで少しでも認知度が上がればなによりでございます。

そもそもカポエイラとはパフォーマンスをする為に稽古はしておりません。ですが、日頃から行っている稽古をそのままやれば本当の意味でカポエイラを魅せることが出来ると当団体は考えております。

結果的にそのゲーム性の高さ、緊迫した空気や気迫が生で観た人にのみ伝わると思います。

アクロバット的な要素ももちろんあります。その部分を強調して見せる場合もありますが、それは日本で言えば空手などの『型』の演舞にあたると思います。

また、マクレレという棒を使ったダンスもあります。これは魅せる為に編成したり衣装を揃える等してエンターテインメントとして行う場合が多いです。

もちろん参加すれば踊りですから楽しいので、ステージで魅せなくても誰でも参加できる『ダンス』ですのでこれもカポエイラの魅力の一部だと思います。

武道などでは『心・技・体』とよく言いますが、『奏・歌・心・技・体』の五つが調和してカポエイラは成り立っています。

カポエイラにおいて、この五つの調和は簡単ではありません。皆で輪になり、奏・歌・心・技・体を個人技ではなく、全員で高めていく非常に珍しい心身鍛錬のブラジル発祥の武術であると思います。

見た事のない人や、知らない人の為に武術という言葉で仮に表していますが、カポエイラはカポエイラという一つの名称であり、日本人的に何に置き換えるとピンと来るかという事で、武道、武術、舞踊、格闘技などと言い表しているだけであって、言葉という概念は所詮言葉という事だと認識して頂きたいと思います。実際に見ていただければ分かります。

まだまだ日本ではマイナーと言わざるをえない訳ですが、こういった地道な活動が何年後かに帰ってくればと日々稽古し、発信していきたい次第であります。



"Vamos expandir o circulo da capoeira"
皆で広げようカポエイラの輪

20090601

支部長ブログ VOL.14

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。

東京支部目黒道場主 渡部

実り



目黒道場の屋上ではプランター栽培の会「Amigo de Sol」が野菜を育てています。
種を蒔いたり、苗を買ってきたりしてみんなで植え付けました。
暖かくなってきてずいぶん大きくなり、最近ではぼちぼちと実をつけ始めました。

メストレ・デシオはよくカポエイラの成長を植物の成長に例えます。
種を蒔き、目が出て、枝が伸び、花が咲き、やがて実を結ぶ。
メストレ・デシオとSANURAI先生が蒔いたコハダン・ジ・コンタスの種はだいぶ大きく成長し、多くの実を結び、今も新しい芽が出続けています。

「しっかりと根を張った植物は簡単には倒れない。カポエイラも同じだ」
これもメストレ・デシオの言葉です。
立派に成長した上の部分を支えるだけの土台もしっかりしてないといけないです。
こちらの方が大事かもしれません。
風が吹いても雨が降っても余裕をもってゆったりと支えられる強さが大事です。

カポエイラにとっての土台とはカポエイラの歴史のつながりの中にいるかどうかだと理解しています。
「カポエイラはずっと受け継がれてきたものだから誰のものでもない。それを次の世代に受け継いでいくその流れの中にいなくてはいけない」
これも多くのメストレ達が言う言葉です。
カポエイラの歴史の流れの中にしっかりとつながっていることによって、何が起こっても些細なことだと受け流せるような強さが育っていくのだと思います。


今年の昇段式では僕がクラスを持ち始めてからの生徒たちの帯にも黄色が入り始めます。
確実に実ってきているのはとても嬉しいです。

このきゅうりもしっかりと実り、ちなみに先っぽ黄色です。