20091230

支部長ブログVol.32

日本支部代表池村

本日より振り付けの稽古が始まりました。

実はミュージカルで、カポエイラの振り付け指導を依頼して頂き、役者さん達にカポエイラの指導をすることになりました。

~『GARANTIDO』生きた証~
上記HPのブログでも今日の事が紹介されています。
2010年2月19日(金)~2月28日(日)

東京芸術劇場 中ホール

ミュージカル台本・演出・振付/ 謝 珠栄
脚本/大谷 美智浩
作曲・音楽監督/林 アキラ
美術/金井 勇一郎
照明/小川 修    音響/山中 洋一
アクション/渥美 博    カポエイラ指導/池村 貴志
舞台監督/加藤事務所
エレクトーン/林 アキラ
ベース/えがわ とぶを
パーカッション/宮崎 仁
ギター/江森 孝之
ヴァイオリン/大多 貴子 


日系ブラジル人を題材にしたストーリーで、今までブラジルと関わってきたにもかかわらず、ブラジルに渡った先人達の事を何も知らなかったな。と少し反省しております。

昨年2008年はブラジル移民100周年で、各地でイベントが行われていたのは記憶に新しい。
しかし、知識として100年前に日本人が神戸港から海を渡った事は意外と知られていない。
これを機に、ブラジルでの日本人の歴史を勉強してみようと思います。実際に日系ブラジル人は身近にいます。色々話を掘り下げていようかと思います。

興味のある方は是非足を運んでみてください。一流の舞台で、ブラジルが、そしてカポエイラがどう表現されるかとても楽しみです。

よいお年を

Bom fim de ano!

ブラジル渡航レポート Vol.10

東京支部 monitora codorna

10月22日にブラジルへ渡り、本部の昇段式、レッスンに参加してきました。
ブラジルは、、、遠かったです。
長い長い移動時間は旅慣れない私にとっては辛い時間でしたが、それだけの時間をかけてたどり着くからこそブラジルで過ごす時間が特別なものになるのだと思います。
あっという間に過ぎてしまった一週間の中で感じたことを少しですがお伝えします。


【Apertar de mão】
到着した日はバチザド前日で、メストレ、プロフェッソールの方々から子供たちまで多くの人が集まっていました。会う人みんなと「はじめまして」の挨拶と握手を交わしました。
このブラジル式挨拶がとても素敵だと思いました。初めてだったから、というわけではなく、日々の中で、会った時、別れる時、一人ひとりと顔を見合わせて握手をして挨拶を交わします。言葉が通じなくても、この挨拶のおかげで相手との心の距離が縮まるような気がしました。(いつかのS先生の日記で読んだ気がしますが、、、実際に体感することができました。)


【Vida do Brasil】
一週間という短い時間だったので、いい面も悪い面も、深く味わうことはできませんでしたが、目に見えるもの、耳に聞こえるもの、におい、空気、なにもかもが新鮮でした。
おいしいパンとコーヒーの朝ごはんがお気に入りの時間でした。そしてメストレ宅から見える風景を見ながらぼーっと過ごす時間も。・・・Muito saudade!!

また、治安がよろしくないということも行ってみて実感しました。幸いにも危険な目に遭うことはありませんでしたが、リオの中心街に行った時はなんとなく違った空気を感じて、自然と気を張っていました。夕方、メストレ宅に戻った時はヘトヘトになっていました。


【Roda!!】
ブラジルに行く前から、ホーダに参加することを楽しみにしていました。
ブラジルでは、毎回レッスンの後にホーダがあるわけではなく、ホーダをする曜日が決まっています。
以前から話には聞いていましたが、10代の若い子たちがとにかく元気でした。純粋に、楽しそうにカポエイラをしていました。

そんな彼らの姿を見ているのが楽しかったし、彼らとのジョゴはワクワクしました。ある日のホーダの終わりに、一人の男の子がBom jogo!と笑って握手をしてくれました。言葉のコミュニケーションができなかった分、カポエイラに助けられました。



【Agradecer】
「いつかはブラジルに・・・」カポエイラに出会って5年半、憧れが現実の出来事になりました。
今回の渡伯はたくさんの人に支えられて実現させることができました。
バチザド前日に到着するというわがままな日程にも関わらず快く迎えてくれたメストレ一家、渡伯を許可していただき滞在中もお世話になった先生方、旅のアドバイスをくれた先輩方、イタグアイで出会った素敵なカポエイリスタ達・・・
とても幸せな環境でカポエイラを学べていることを実感しました。本当にありがとうございます。
この感謝の気持ちを忘れずにこれからもカポエイラを続けていきます。
ブラジルは温かい国でした。みんなの笑顔が素敵でした。

QUERO IR PARA O BRASIL DE NOVO UM DIA!!

20091227

支部長ブログ Vol.31

月毎にランダムに東京・千葉・神奈川・静岡・新潟支部長が記事を書いて投稿していきます。

神奈川支部代表 中嶋


今年もたくさんの方と出会いました。

その出会いの中に、不思議な感覚の出会いがいくつかありました。

そばにいて温かく、居心地の良い、もっと一緒にいたい。

まるでバラバラになっていた自分のカケラに出会ったかのような。



すべてはひとつ



だとすれば、私が感じた感覚は、それなのかもしれません。

今年の出会いに感謝。



今年4月 ブラジル リオ・デ・ジャネイロ本部で



合宿 無限館のおかみさん
本当にお世話になりました。



座間基地内の学生を対象にしたカポエイラワークショップで
担任の先生は最近カポエイラを習い始めたそうです。

20091215

支部長ブログ Vol.30

月毎にランダムに東京・千葉・神奈川・静岡・新潟支部長が記事を書いて投稿していきます。

東京支部目黒道場主 渡部

12月11,12日はブラジルのバイーアから来たメストレ・ヘネの東京講習会のホーダ(ヴァジアソン主催、トリボ・ダ・ルア共催)へ、13日はGCAPの8周年記念ホーダへと3日間連続で他団体主催のホーダに行ってきました。

僕自身はホーダこそカポエイラで、日々のレッスンはホーダを豊かにするための肥やしみたいなものだと思っています。だから、ホーダに参加しなければ日々の練習もカポエイラの形を借りたエクササイズに留まってしまうようでもったいないと思います。
特に色んなグループが集まるホーダは刺激が強く、学ぶことだらけです。
普段自分が練習していることの真価が問われます。
ホーダにおいてはきれいに動けるかどうかなんて二の次です。
仮に普段のレッスンにおいて鏡の前できれいにアルマーダが蹴れたとしてもそれがホーダで通用するとは限りません。
ホーダで問われるのは人間力です。自分次第で相手は変わります。
相手をやっつけてやろうとすると相手は身構えて抵抗しようとします。しかし、笑顔で臨めば相手も笑顔で応えてくれるはずです。
見るからに初心者の人に対して危ない攻撃を仕掛ける人もいないはずです。
何か大きな問題が起こらないようにホーダを取り仕切っている人がその場を常にコントロールしてくれます。
大事なことはその場において自分がどういう人間でありたいかだけです。
色んなホーダに何度も行くことによっていろんな角度から自分や周りを見れるようになり、人間としてどんどん成長していきます。
自分の成長だけでなく、よく顔を合わす他のグループの人たちの成長も感じれるようになります。

また、ホーダに行くと自分のグループのカポエイラを客観的に見つめなおすことができます。
色々なスタイルが混じり合う中で自分のグループの動きはどうなのか、他のグループの動きはどうなのかと考えさせられます。
自分が思っているのと同様に他のグループの人たちも同じように思いながらその場にいるはずです。
だから僕はいつでも相手にまどわされないように自分のスタイルで相手に合わせることを心がけます。
その結果がコハダン・ジ・コンタスの動きと認識され、上に立つ先生の評価へとつながっていくことにもなります。
だからといってそれを恐れてホーダから遠のく必要はありません。
自分ができる精一杯のカポエイラをしたらそれで十分です。
グループの歌の歌詞の中にもある
「Vou mostrar todo munndo que meu mestre me ensinou(私の先生が教えてくれたことをみんなに示しに行こう)」
の精神で臨めばよいのです。
色んなグループが集まる中でカポエイラをした後は自分のグループがますます好きになれると思います。
もし、どうしても他のグループのスタイルが好きになったならそれは自分のカポエイラにとっての良い転機になるでしょう。

僕はこの1年で10回ほど他団体の主催するホーダに行きましたが、どれも素晴らしかったです。
その1回1回が貴重な経験となって自分のカポエイラを豊かにしてくれています。
みなさんももっともっと外に出てカポエイラを通して自分を広げていければいいですね。

20091210

支部長ブログVol.29

月毎にランダムに東京・千葉・神奈川・静岡・新潟支部長が記事を書いて投稿していきます。

日本支部代表池村

早いもので師走
皆様いかがお過しでしょうか。

つい先日昇段式が終り、ブラジルからも帰ってきたばかりのような気がしてなりません。それだけ充実した日々を送っていると言うことにしておきましょう。

さて、まだ三週間ほどありますが、今年の汚れ今年のうちに。

一年間の目標は達成出来た人、もう少しの人、持ち越しの人と色々いることでしょう。今一度目標と向かい合い、今年中に片付けておきましょう。そして来年の目標も、今年の達成具合で色々変わってくると思いますが、全く違った目標を立たり、更に上を目指したり、目線を変えて日常生活に着目したり、、、。

私は昨年の個人の日記にも書きましたが、重心についての目標でした。自分なりにですが、まあそれなりに成果はあったかなと思います。まだまだ課題は多いですが。

動画を見ていて気が付いたのですが、変な癖がついてしまい、来年はその癖の再発防止と新たな癖が出ないようにする事を公な目標にしたいと思います。見つけたら出ていますよ!とこっそりお知らせ下さい。
左足のズボンを上げる癖です。

他にももちろん色々あります。それは心の中にひっそりと立てて、また来年末に反省したいと思います。

36歳になって思うことは、アクロバットは出来るうちにやっておいた方が良さそうです。歳を取ると疲労の蓄積具合が全然違います。


私事ではありますが、来年二月は正式に指導を開始して丁度10年になります。
この10年を振り返るだけでも沢山の事があり、また時間の早さを実感します。

その頃を知るMさんやOさんもまだ稽古に来てくれているわけでして、当時は思いもしていなかった人生を皆歩んでいます。ですがこれは皆それぞれ自分で選択した結果であり、自身で決めた道だと思います。しかし、実は決まっていたのかもしれないなと思う事もあります。実際は自由に選択可能のようでそうでは無いのか、あるいはそうなるようになるのかは分かりません。

ただ言えることは、常に未来を構築できるのが今であり、過去はその結果であるに過ぎません。

ようは今を大事に精神ですね。その結果未来が良くなる事が素敵です。

来年はどんな年になるのか楽しみです。


代表 池村

20091207

ブラジル渡航レポート Vol.9

ブラジル渡航レポート

千葉支部代表中村


昨年に引き続き本部の昇段式に参加すべくブラジル・リオデジャネイロへと行ってまいりました。
Mestre MintirinhaやMestre Nacionalをはじめ、今年の昇段式にもリオの重鎮が来て下さいました。
たくさんのMestre達の纏うオーラ。
そのオーラが繋がって創り上げるホーダ。
良い刺激をたくさん頂きつつ、Mestre Decioの存在の大きさも再確認。


昇段式もさることながら、
個人的には昇段式後の打ち上げもまた毎年の楽しみにしています。

「いかに昔話を聞き出すか」

本部の昇段式にゲストとして来てくださっているMestreたちは
いずれもリオの厳しいcapoeiraを戦い抜いてきた猛者ばかり。
彼らの口から出てくる言葉に興味がないわけありません。
だいたい打ち上げ会場ではMestre達は
一つのテーブルに固まって会話を交わしていることがほとんどです。
そんな方たちのテーブルに私のような小童が易々と座れるわけがありません。

「さてどうやってあのテーブルに近づこうか、、、」

と考えながらもフェスタ運営のお手伝いに追われておりました。
すると

「おい日本人、肉はもういいからこっちへ来て座れ。」

とお誘いが。
ウェイターとして動き回っていた私を
面白がってテーブルの一角へ招き入れてくださいました。
結果オーライです。

今年はMestre Mintirinhaよりも古いcapoeiristaであるMestre Luiz Malhadoがお見えになっており、
師匠であり、ブラジルカポエイラ協会(ABRA CAP)の創始者でもある
Mestre Paulo Gomesの興味深いお話をしていただけました。



基本的にcapoeiraは口伝です。
記述して後世に残せば、より正確に伝わっていくのかもしれませんが
歴史はひとつではありません。
語る人によって変わるものです。
本や教科書、今ならインターネットでしょうか。
そういう媒体を通して得る情報は知識としてしか残りません。
その時代を生きた人に語って頂くことは、ただその人が語る歴史や知識だけでなく、
「そうやってここまでたどり着いたんだ」という熱い魂に触れることができます。

知識が溢れすぎてどれが本物かが見えずらくなってきた昨今。
私が今魅かれているものは知識ではなく、
言葉では伝わらない熱いものなのです。
そしてそれは今後の自分を推し進めていく推進力となっています。


私も後世に熱いものを残せる大きい男になりたいです。



千葉支部 中村