20091207

ブラジル渡航レポート Vol.9

ブラジル渡航レポート

千葉支部代表中村


昨年に引き続き本部の昇段式に参加すべくブラジル・リオデジャネイロへと行ってまいりました。
Mestre MintirinhaやMestre Nacionalをはじめ、今年の昇段式にもリオの重鎮が来て下さいました。
たくさんのMestre達の纏うオーラ。
そのオーラが繋がって創り上げるホーダ。
良い刺激をたくさん頂きつつ、Mestre Decioの存在の大きさも再確認。


昇段式もさることながら、
個人的には昇段式後の打ち上げもまた毎年の楽しみにしています。

「いかに昔話を聞き出すか」

本部の昇段式にゲストとして来てくださっているMestreたちは
いずれもリオの厳しいcapoeiraを戦い抜いてきた猛者ばかり。
彼らの口から出てくる言葉に興味がないわけありません。
だいたい打ち上げ会場ではMestre達は
一つのテーブルに固まって会話を交わしていることがほとんどです。
そんな方たちのテーブルに私のような小童が易々と座れるわけがありません。

「さてどうやってあのテーブルに近づこうか、、、」

と考えながらもフェスタ運営のお手伝いに追われておりました。
すると

「おい日本人、肉はもういいからこっちへ来て座れ。」

とお誘いが。
ウェイターとして動き回っていた私を
面白がってテーブルの一角へ招き入れてくださいました。
結果オーライです。

今年はMestre Mintirinhaよりも古いcapoeiristaであるMestre Luiz Malhadoがお見えになっており、
師匠であり、ブラジルカポエイラ協会(ABRA CAP)の創始者でもある
Mestre Paulo Gomesの興味深いお話をしていただけました。



基本的にcapoeiraは口伝です。
記述して後世に残せば、より正確に伝わっていくのかもしれませんが
歴史はひとつではありません。
語る人によって変わるものです。
本や教科書、今ならインターネットでしょうか。
そういう媒体を通して得る情報は知識としてしか残りません。
その時代を生きた人に語って頂くことは、ただその人が語る歴史や知識だけでなく、
「そうやってここまでたどり着いたんだ」という熱い魂に触れることができます。

知識が溢れすぎてどれが本物かが見えずらくなってきた昨今。
私が今魅かれているものは知識ではなく、
言葉では伝わらない熱いものなのです。
そしてそれは今後の自分を推し進めていく推進力となっています。


私も後世に熱いものを残せる大きい男になりたいです。



千葉支部 中村

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