20090226

支部長ブログ VOL.4

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。

東京支部所属
東京目黒道場主
渡部


「カポエイラをする目的」

運動やスポーツをする目的は何なのか?
今年33歳になる僕くらいの歳になると目的は人それぞれ様々でしょう。
しかし、同じ質問を子どもにしたとしたら答えはずいぶん違ってくるのではないかと思います。
僕らの年代に比べるとはるかに大きな夢や希望を持っている割合が多いのではないでしょうか。
オリンピックに出たい、プロ選手になりたい、億万長者になりたいなどなど。
大きな夢を持つことはすごくいいことです。
ただ、大きな夢だけが自分を動かすモチベーションになってしまうのは結果次第では危険でもあると思います。
その先に待ち受けている道が平たんでないことはここで僕が言うまでもないですね。

カポエイラをする目的は何なのか?
キッズクラスに通ってくれている子どもたちにもまだこの質問をしたことがありません。
ただ、この質問に関しては大人も子どもも大して変わりがないんじゃないかな、って思っています。
カポエイラをしていて大きな夢を持つといっても、正直具体的なものがなかなか思い当たらない人が多いんじゃないかなというのが僕の予想です。
ただ、カポエイラが好きだと思ってくれている割合は間違いなく多いはずです。



2月22日(日)にグルーポ・テンポさんとの合同ホーダを目黒道場で開くことができました。
主役は子どもたちです。
その場にいた人なら誰もが感じてくれたはずです。
子どもたちの真剣な目。必死の動き。
子どもたちをあそこまで動かしていたのは何でしょう?
実際は子どもだけじゃないんですけどね。大人たちもかなり真剣で必死でした。



子どもに運動やスポーツをさせるのにそんなに大きな夢も目標もいらないんじゃないかな。
夢を持ちたければ持てばいいし。夢を持てないとダメなんてこともないし。

そんなことを確信できた1日となりました。
僕のクラスの子どもたちには「感想文」という宿題を出しました。
書いてくるのか書いてこないのか。
書いてきたならどんなことを書いてくれるのか。
楽しみです。

20090223

支部長ブログ VOL.3

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。
神奈川支部代表 中嶋
 
・児童館の発表会
 
 
先日、月に一度カポエイラの指導に行っている、児童館の区の発表会がありました。
各児童館の子供達がダンスや一輪車など練習した成果を、ご家族や同じ区内の児童館のみんなに発表する場で、
会場はクラシックのコンサートが行われる大きなホールが使われます。
 
 
 
児童館の子供達はいつも元気です。
児童館を訪れると、挨拶と共にみんなそれぞれのコミュニケーションを取ってくれます。
手をつなぐ、抱きつく、体によじのぼる、腕にぶらさがる、などなど。
そして最近あった事や今流行っている事など、子供達の世界の出来事を教えてくれます。
 
私が子供だった時代と比べると、現在は室内での娯楽が増えたり、
子供を狙った犯罪が増えた為、外で遊びにくい環境になったように思います。
ですが、子供達が元気よく走ったり、にぎやかに友達と遊んでいる姿を見ると、今も昔も変わらないと感じ安心します。
 
 
 
春から稽古を始め、基本の型から少しづつ練習してきました。
秋からは発表会の構成を決め、ポルトガル語の数字や技の名前を覚え、
歌や楽器の練習など、本番を意識した練習を積んできました。
 
今年に入り実際の舞台の大きさで練習を繰り返しましたが、風邪をひいてメンバーが揃わなかったり、
ふざけて先生に叱られたり、集中力が切れて遊び始めたり。
 
 
 
そして当日、
風邪をひいていた子も来て、全員が揃いました。
いつも元気がいいみんなも、さすがに大きな会場でたくさんの人を目の前にしたら緊張するだろう。
と思いましたが心配もつかの間、控え室に入りいつもと違う空気を感じ取った一瞬顔がこわばりましたが、
その空気に慣れたらいつも通り元気いっぱいに戻りました。
 
みんなの番になり、舞台に立ちました。
挨拶、自分の相手と握手をしてから蹴る、避ける。
みんな大きな声でしっかり技の名前も数字も言えてる!
 
側転をしてジョゴ(カポエイラの組み手)。
蹴りをしっかり見て避けて。
笑顔で楽しそうにジョゴしてる!
 
楽器も音にあわせて叩けてる!
歌も大きな声で唄ってる!
 
見た事のない楽しそうな顔をしているみんなが、そこにはいました。
 
 
 
発表会が終わり、今期の児童館でのカポエイラが終わりました。
みんなに会えない時間は寂しいですが、子供の成長は早いです。
大きくなったみんなに会える日を楽しみにしています。
 
 
 
 
神奈川支部代表 中嶋

20090211

支部長ブログ VOL.2

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。

千葉支部代表 中村

○カポエイラ現在過去未来


先の渡伯で感じたこと。
本部では今まさに新しい世代が育っている最中です。
ホーダ(カポエイラをする時に作る人の輪)の平均年齢が10代後半である時がほとんどでした。
ブラジルに到着して間もないある日、街の中心街でカポエイラを披露することになった時も指導者レベルの者はほんのわずか。
「子どもばかりで集まって、、、これは頑張ってホーダを支えねば。。」
と、内心思っていたのですが始まってみたらなんてことはない、子どもたちの素晴らしいカポエイラによってとてもいい空気を創り上げていました。
皆で楽器を奏で、歌い、魅せる。
まさに次世代のカポエイラがそこには在りました。


彼らの前の黄金期。
個人的な見解ではありますが、それはちょうど私が初めて渡伯した2001年頃であったと思います。
若く、勢いのある同年代の同期がたくさんいて、ホーダでは常に圧力あるカポエイラがありました。
私の世代は本当に豊作で、素晴らしいカポエイリスタがそろっていました。

Valente, Chocolate, Gafanhoto, Polaco, Ali-Baba, Pe-de-Pano, magi, Orangotango, De-borracha, Adriana、、、

神の道のみを求めた者
ケガでやめざるを得なかった者
喧嘩別れした者
新たな地で生活を始めた者、、、
去った者残った者、それぞれに様々な人生模様がありましたが、上に記した者全てがまだ健在であること。
荒くれ者揃いだっただけに、それが一番神に感謝すべきことなのかもしれません。


「ここは我々の街だ!」
イタグアイという街で他団体としのぎを削る。
コハダンジコンタスの哲学を守るため、強さが前面に出ていた前世代。
そしてその世代で築かれた強さ、地位に守られ、さらにはインターネットによってカポエイラ界にも訪れた情報化社会が、美しさの強調された今の世代を作り上げているのでしょう。
どちらもまさに時代が反映したカポエイラなのだと思います。


そして未来。
先のことは誰にもわかりませんが、ただ一つ言えること。
それは良いことばかりではないということです。
何事もそうですが、良い状態を保ち続けるというのは容易ではありません。
必ず波はあります。
ただ、そこを乗り越えられるかどうかは頂点に立つ者の力量なのでしょう。
デシオ館長のゆるぎない哲学、ぶれない心が求心力となり、厳しい状況でも団体を保っていられたのだと思います。
団体が大きくなった今、これは日本でも、そして各支部レベルでも言えることです。
これから起こる諸問題は私を含め各支部長の力量が試されます。
身が引き締まる思いではありますが、斜め上を向いて力強く歩いて行く気持ちになれるのは大きい大きいデシオ館長のおかげだと思います。



今回は私が知る前黄金世代のみをお話しさせて頂きましたが、デシオ館長の思い出話ではその前の黄金世代も時々出てきます。
昔のことを語ってくれる館長の瞳は、とっても深い色をしています。
「良いことばかりではなかったが、悪いこと続きでもなかった」
色んなものを目の当たりにし、戦い、勝ち得てきた今。
団体を立ち上げて29年になる今、デシオ館長はカポエイラの未来をどう見据えているのでしょうか。
このBlogを書いているうちにだんだん気になりだしました。


次に館長と会った時に伺いたいことが、おかげで今日ひとつ増えました。




千葉支部代表 中村

20090208

レッスンレポートVOL.3

ブラジルレポートに続き、普段のレッスンやカポエイラを通して感じたことなどをアップしていきます!第三弾は東京支部 ALCAさんです!

こんにちは。ALCAです。

現在、私は週に1~3回レッスンに通っています。
カポエイラを始めて1年半ぐらいなのですが、はじめは週1回のカルチャースクールからスタートしました。
社会人になってから運動という運動もせずにいたので、自分がどれだけ動けるのかも分かりませんでした・・

週1回のレッスンではありましたが、レッスン後の筋肉痛がやけに心地良かったのを覚えています。
それから、段々レッスンの回数を増やしていきました。
自分のペースでレッスンの回数が決められるので、とても助かっています。
本当はきちんとしたペースでレッスンに通った方が良いとは思うのですが、楽しく、長く続ける為には自分のペースを守る事も大事かなといい風に考えています。
無理せずに出来て、とてもいいですよ。

そして、カポエイラをするにあたって私の中で小さな決め事があります。
・自分の体(例えば体調や仕事の疲れ具合)と相談し、決して無理はしない事
・やる前から出来ないと思わない事
・人と比較しない事
こんな事を考えながら、これからもカポエイラを続けていけたらなと思っています。
出来なかった事が出来るようになる『達成感』は本当に新鮮で感動的でもあります。
カポエイラの技を知らない家族や友人についつい自慢してしまいます。
楽しくカポエイラを続け、身も心も成長していけたらなと思っています。

ALCA

20090205

レッスンレポートVOL.2

ブラジルレポートに続き、普段のレッスンやカポエイラを通して感じたことなどをアップしていきます!第二弾は東京支部 Tainhaさんです!

カポエイラを始めて4年半になるTainha です。

私はたいてい平日の夜の仕事帰りにレッスンに行きます。
どうしても仕事の後なので,疲れた,眠い,お腹空いた・・とぼんやり
しながらレッスン場に入るのですが,
すでに着替えて技や楽器の練習をしている仲間を見ると,カポエイラス
イッチが入ります。


始めた当初はただ体を動かすのが楽しくて早く仕事終わらせてレッスン
に行かなきゃ!!と思っていました。
でも,そのうちに楽しい!大好き!だけでは上手になれないことに気づ
き,
帯を巻くようになってからはキレイでカッコいい動きをする人たちを見
てうっとりしたり,うらやましいと思うよりも
悔しい!!と思う気持ちが上回るようになってきました。

同じ蹴りなのに自分の蹴りと何が違うのだろうか?
分かりそうで分からない。理解に手が届きそうだから一層気になって,
上手な人たちの動きを観察するようになりました。

観察するようになって気づいた事は,上手い,上手くないの差は努力だ
ということ。
上手い人はそれだけ練習しているし,レッスン中も先生からたくさん吸
収しようという姿勢を持ってレッスンを受けています。

カポエイラは楽しくて,カポエイラで出会った仲間は私に元気をくれ
て,やる気を起こさせてくれて,ぼんやりしている私をたまに
焦らせてくれます。

簡単に何でも出来るようになってしまっては面白くない。
早く上手になりたいけれど,ジタバタしている今も面白いから
私は自分のペースでこれからも少しずつ頑張っていこうと思います。

私が感じるホーダ

カポエイラではホーダと呼ばれる,人の輪を作りその輪の中で二人が蹴
り,避けや技を繰り出しながらジョゴと呼ばれるゲームをします。
私はそのしなやかで強くてカッコいい動きに憧れてカポエイラを始めま
した。

ホーダを楽しむ為に私が気をつけている事を書いてみたいと思います。

1,とにかくやってみること
  レッスンで教わった事,今の自分に出来る事をどんどん出していく。
  楽器にも触ってみる(間違っていてもきっと助け舟がでるから大丈
夫です)

2,心で,身体で感じること
  動いている人だけでホーダが成り立っている訳ではないので,周り
の人たちがジョゴ以外で
  どうしているか見回してみる。
  手拍子,楽器,歌。みんなが盛り上がって一体化した時,ものすご
く楽しいと感じるはずです♪
  そして,先生や上の帯の人たちの動きを見てうっとり・するのも大
事です。 

3,頭を使う事
  ホーダに慣れてきたら,次は蹴るだけ,技を出すだけじゃなく習っ
た動きをどこで出せばいいか,
  効果的に相手に出すには自分がどう動けばいいのかを考えてみる。
  逆に相手にやられてしまった時,自分がどう対応すればいいのかも
考えてみる。


団体のホーダでは年齢も職業もバラバラな人達が集まってまるで大家族
のようです。
そして同じ先生に習っていても,その人,人で個性が出るので見ている
だけでも楽しいです。

カポエイラのホーダは1人ではできません。
仲間がいるから楽しくホーダを作る事ができる。
仲間がいるから私は今まで楽しくカポエイラを続けてこれたし,これか
らも頑張って行こうと思えるんだと思います。


東京支部  Tainha

20090203

支部長ブログ VOL.1

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。

日本支部代表池村

○日本におけるカポエイラ

カポエイラの稽古に来る男女比はなぜか女性が多い。
本国では男性が圧倒的に多いのだが、歴史的にそうなるのかもしれない。その辺に関しては日本人なので詳しくは解らない。

十数年前になるが、日本の場合、カポエイラが注目された要因の一つとして、ダンスに動きが取り入れられたり、ダンスイベント等ステージに踊りとして立つ事が多くあり、日本の武道と比べると露出する場が全く違っていた。
なぜならカポエイラと音楽は切っても切り放せない関係であり、ダンス的要素がつよい。そもそも武道とは異なるのだが、武道的要素もカポエイラにはある。
更には歌や楽器の演奏もあり、全てをこなさなければいけない。
細かい事を言うと、楽器のチューニングをしたりなどバンドのような事もする。

当時はストリートダンスをやっている人が圧倒的に多く、カポエイラのアクロバティックな技をいとも簡単にマスターしていく人は珍しくは無かった。

それと、女性誌等にエクササイズとしてダイエット的要素が強いと言う事で取り上げられる事が多く、実際雑誌を見て始めたと言う女性も多かった。

どちらかと言うと、華麗に動けたら格好良い、音楽もあって楽しい、同年代の仲間が増える、ストレス解消、健康に良い等の理由で始める人が多かったのではないでしょうか。

日本の武道であれば、強くなりたい、礼儀作法を学びたい、心身を鍛錬したい等が理由で始める所だが。

そもそもカポエイラは一般的に言う試合、大会等が無く(一部流派によってはある)、格闘技の要素はあるが優劣を第三者が決める事はなく、武道のように心身鍛練のために稽古を重ねるのが目的である。
日頃の稽古の成果をJogoと呼ばれる自由組手で表現するのだが、これが日本の武道で言う所の演舞と言う形に似ている。

ただ、カポエイラの組手のルールが世間一般で理解されている試合とは少し異なり、勝敗を競う目的ではないと言う所が解釈が難しい。

将棋に例えれば、より上手く効率よく駒を操り、追い詰めていくと言うプロセスに近いと思います。

こういった事から、性別、年齢、体格差はカポエイラの組手では重要ではなく、いかに効率よく間合いを制し、相手を追い詰めるかと言う所が女性が多いと言う理由の一つなのかもしれません。

それと、私個人的な意見だが、ウエアーがお洒落であるというところも関係しているように思われる。

始めるきっかけは人それぞれだと思いますが、大切なのは、それをすることでどうなるのかと言う事で、何より楽しめるかという事が一番大事にしなくてはいけない要素だと思います。

カポエイラを大いに楽しんで、生涯かけて還暦を過ぎてもJogoを皆で楽しめればと思います。

代表池村

20090202

ブラジル渡航レポート VOL.4

2008年秋、ブラジル本部でのバチザド(昇段式)に参加するために、日本支部から代表含む生徒数名がブラジル本部に渡航しました。現地で感じたことや学んだことなど、何度かに分けてレポートをアップしていきます。第四弾は東京支部、Mさんです!


・東京支部:Mさん(Parteira)
・滞在場所:ブラジル リオ・デ・ジャネイロ本部道場
・滞在期間:2008年9月17日~2008年10月8日
・同行・同期滞在者:Mao de Onca(渡部 健志)
 
 

 五感 ~cinco sentidos~
 
3度目のブラジルへ。
我が団体の本部へカポエイラの稽古をつけていただきにゆくわけで、
観光旅行にゆくわけでは決してありません。だけど・・・
24時間以上かけて、大好きな熱い国ブラジルへゆくんですもの。
 
カポパンにビーさんだけでは女が廃ります!!
お気に入りのワンピースにヒールの靴、思い切ってビキニも購入♪
前日に徹夜でかばんにいっぱいの荷物と
たくさんのワクワクを詰め込んで・・・・いざ出発!!
 
 
あぁ~この空気、この空、この太陽、この風、この匂い・・・・・。
イイね、イイよ~♪ブラジゥ到着~♪
危険な匂いと、開放的な匂い。一見対照的な二つの香り。
ブラジルスイッチをオンにして、
あたしの五感よ、全開に始動せよー!!
 

 
 
◆視◆
 
目に飛び込んでくるもの・・・・。いろんな色、色いろ~
 
空、土、木々や花、鳥、フルーツ、野菜、豆・・・・。
ケーキ、お菓子、肉、魚、スーパーの陳列・・・・。
車、看板、服、ビーサン・・・・。
表情豊かな顔色。
 
すべてがあざやかに見える。
ぼやけていなくて、目の中にドーンって入ってくる。
 
穏やか、癒される、幸せ、ワクワク、
元気になる、楽しい、食欲増強
げんなり、毒々しい、攻撃的、
怒り、危険、食欲低下・・・・・。
 
はっきり、見えてくる。はっきり解ってくる。
 
視るってこんなにいろいろ感じられる!
 



 
 
 
◆聴◆

耳に飛び込んでくるもの・・・・・
風の音、木々のなびく音、鳥の鳴き声、犬の遠吠え・・・・・。
自然でいい感じ~って、
思いきや、どんどん色んな音が飛び込んでくる!
 
ご近所さんから聞こえる、
アメリカンなBGMや、レゲェの爆音!
遠くから聞こえてくる、教会の演説&ノリノリなバンド!
明け方まで聞こえてくる野外コンサート?ディスコ?の音楽。
子どもたちの元気に遊んでる声。
どこかの家でベビーの泣いてる声。
車の音。挨拶代わりのうるさすぎるクラクション!
これが選挙活動?暴走族やR翼以上の列をなして、
クラクションに花火にテーマ曲に
奇声を発するマイクに・・・・。
(→これで、お願いされても入れてやらないって思うけど)
マオン・ジ・オンサのアタバキを練習している音。
ビリンバゥを弾きながら、歌を歌ってる音・・・。
夜23時くらいから始まる、
バガルーミさんのアタバキのレッスン・・・。
 
とにかく、どこにいてもいろんな音が聞こえてくるし、
逆に発している。
だけど、それは騒音としてではなく、
生活の中の音として聞き流せてしまうのが
ブラジルのスゴイとこ!
うるさいって怒ってる方 (カントーラさん)もいるけど、
生活の音として受け入れているところが寛大です。
 
東京では色んな音で問題になることも多い。
騒音おばさん・・・懐かしい。
アノおばさんはやっぱり迷惑だから、
何かしら対処してもらわないと困るけど・・・。
 
子どもの元気な声、遊んでる声、泣いてる声・・・・
それまでも騒音だって裁判まで起こってしまう日本・・・・。
なんてことでしょう!!
 
生活してる音・・・・・。
聞こえてくるその音で何かわかってくることもあるのにな~。
ベビーの鳴き声が聞こえたら・・・
家族が増えたんだぁ。おなか空いてんのかな~。
お母さん大変だろうな~って。
こっちまでワクワクしたり、心配したり、SOSが聞こえたり・・・・。
相手のことを考えられる。
 
そんな広い平和な心を持ちたいものです。
 



 
 
 
 
◆嗅◆
 
ブラジルのにおい・・・・・・。
ニンニク、フェイジャオン、カルニ(牛肉)、フルッタ・・・・・。
柔軟剤、せっけん、老若男女問わずつけている香水、汗・・・・。
ほこり、排気ガス、生活用水がすべて流れている川・・・・・。
こんな匂いあちらこちらで出くわします。
 
けど、全部嫌いじゃないです。
 
大好きなマンゴー。ちゃんと熟してるかしら・・・。う~ん、いいにおい。
日本のより、強いマンゴ!!って香り♪
「食べごろだ!」
 
アカデミアで練習していると、ニンニクのいいにおい~。
「あぁ~おなか空いてきたなぁ~。
今日はできたてのフェイジョアーダを食べられる♪」
 
洗濯したてのTシャツにカポパン。強い柔軟剤の香り♪
「お洗濯ありがとうございます」
 
チョコラッチと握手!汗のにおいと香水のにおい。
「今日はせっけんの香りの香水?」
 
メストレデシオにおでこにチューをしてもらう。
「安心する優しいにおい~。」
身体がじんわりあったかくなる。
 
嗅・・・。
いろんな想像力をふくらませてくれる!!
 



 
 
 
◆味◆
 
しょっぱーい!!あまーい!!
ブラジルの味は単純です。日本の複雑な味覚は必要ない!
 
しょっぱいものしょっぱく、甘いもの甘くたべましょう!!
しょっぱ甘いなんて中途半端はだめだめ!
 
お肉の味!お野菜の味!にんにくと塩だけの味付け。
そのものの味が分かります。
 
コーヒーに砂糖を・・・・。
そっそんなに入れると、
コーヒーその物の味が分かりません(汗)。
 
ブラジルのごはん
カントーラさんのごはんはとってもおいしい。
愛情込めて作ってくれているから、
カポエイラをするエネルギーもモリモリ出てくる。
日本とは違う環境の中で、カポエイラの稽古に励めるのは、
「エネルギーの源→おいしい食事」があるからこそ!
感謝して味わっていました。
 




 
 
◆触◆
 
イタグアイの仲間たちとの握手や抱擁やほっぺにチュー・・・。
カントーラさんの豊満な胸に抱かれたとき、
偉大なメストレデシオに
優しく抱擁されおでこにチューされたとき・・・・・。
 
あったかくて、優しくて、うれしくて、大切で・・・・。
触れるっていうのはホントすごい力。
 
 
ブラジルの習慣や文化に触れる・・・。
日本とは全く違うもの、日本となんだか似てるもの。
 
お互いをちゃんと理解し合うためには
触れるって、とっても大切なこと・・・。
 
お互いを知って理解をし合える・・・・。
国なんて関係なくて、人種なんて関係なくて、
宗教なんて関係なくて、
とにかく触れてみると、なんだかあったかくて
何か解ってくるものがある。
 
まずは身近な人から触れ合って、
どんどん広がって
世界中のみんなが触れ合うことを大切にしていけると
戦争なんてなくなりそうな気がします・・・。
 



 
 
ブラジルではいろんな物に触れてきた。
「視・聴・嗅・味」それぞれの感覚を通していろんなものに「触」れてきた・・・・。
日本にいる時だって大切な感覚なんだけど、
どうやらブラジルスイッチが入ると、
この五感は働きが絶好調になるみたい。なんでだろう・・・。
あの空気かな~?空が広いからかな~?太陽の日差しが強いから?
危険な匂いや開放的な匂いがするからかな~?
イヤでも五感が働いてくる。この感覚・・・・。
 
おぉっ!カポエイラをしている時と同じだ!!
まだまだ、身体の隅々まで神経が行き届いていないみたいで、
先生方の言われることが思うように
できないことはたくさんあるんだけども・・・・。
 
視て、聴いて、嗅いで(?)、味わって、触れて・・・・・。
五感をめいっぱい働かせてジョゴしてます!
五感を働かせていないと、学べないし、危険が分からないし、
いろんな事を吸収できない。
 


 
五感を研ぎ澄ましていると、対象の芯の部分が分かってくる気がする。
感覚をめいっぱい使って、やっと触れることができた時・・・・・。
感覚的だったものは確実な物になり、対象をしっかりと捉えられるようになる。
その捉えた物は害のある物・不必要な物かもしれないし、
すごく必要なもの、大切なものかもしれない。
今度は、それを自分でどう消化・吸収・排泄していくか・・・・。
 
今の世の中は、いろんな情報が飛び交って、何が必要なのか、
何が不必要なのか分らなくなってしまっている。
自分の五感を働かさず、テレビ・新聞・インターンネットでの情報を
鵜呑みにしてしまっている人も多い。
 
だけど、あたしはカポエイラを知っている。
五感を働かせることの大切さを知っている。
そして、いろんな物を感じて、触れて、消化、吸収する力は、
年を取っていく割には、成長しているハズだっ!!
 
 
出発の前日に荷物とワクワクをいっぱい詰め込んだかばんの中には・・・・・
ブラジルの大きな大地と広い空、
大好きなメストレデシオや大切な仲間たちの下で
感じた思い出をいっぱい詰め込んで帰って来ましたよ♪
 
カポエイラ的に成長したのかと問われると・・・・・??
 
だけど、ブラジル・イタグアイには・・・
カポエイラには・・・・
人生において、「学ぶべきもの・大切なもの」がたくさんあるみたいです。
 
また、行きたーい!!
Amo Brasil  Amo Itaguai RJ  Amo capoeira  Amo amigos~♪