20090203

支部長ブログ VOL.1

月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。

日本支部代表池村

○日本におけるカポエイラ

カポエイラの稽古に来る男女比はなぜか女性が多い。
本国では男性が圧倒的に多いのだが、歴史的にそうなるのかもしれない。その辺に関しては日本人なので詳しくは解らない。

十数年前になるが、日本の場合、カポエイラが注目された要因の一つとして、ダンスに動きが取り入れられたり、ダンスイベント等ステージに踊りとして立つ事が多くあり、日本の武道と比べると露出する場が全く違っていた。
なぜならカポエイラと音楽は切っても切り放せない関係であり、ダンス的要素がつよい。そもそも武道とは異なるのだが、武道的要素もカポエイラにはある。
更には歌や楽器の演奏もあり、全てをこなさなければいけない。
細かい事を言うと、楽器のチューニングをしたりなどバンドのような事もする。

当時はストリートダンスをやっている人が圧倒的に多く、カポエイラのアクロバティックな技をいとも簡単にマスターしていく人は珍しくは無かった。

それと、女性誌等にエクササイズとしてダイエット的要素が強いと言う事で取り上げられる事が多く、実際雑誌を見て始めたと言う女性も多かった。

どちらかと言うと、華麗に動けたら格好良い、音楽もあって楽しい、同年代の仲間が増える、ストレス解消、健康に良い等の理由で始める人が多かったのではないでしょうか。

日本の武道であれば、強くなりたい、礼儀作法を学びたい、心身を鍛錬したい等が理由で始める所だが。

そもそもカポエイラは一般的に言う試合、大会等が無く(一部流派によってはある)、格闘技の要素はあるが優劣を第三者が決める事はなく、武道のように心身鍛練のために稽古を重ねるのが目的である。
日頃の稽古の成果をJogoと呼ばれる自由組手で表現するのだが、これが日本の武道で言う所の演舞と言う形に似ている。

ただ、カポエイラの組手のルールが世間一般で理解されている試合とは少し異なり、勝敗を競う目的ではないと言う所が解釈が難しい。

将棋に例えれば、より上手く効率よく駒を操り、追い詰めていくと言うプロセスに近いと思います。

こういった事から、性別、年齢、体格差はカポエイラの組手では重要ではなく、いかに効率よく間合いを制し、相手を追い詰めるかと言う所が女性が多いと言う理由の一つなのかもしれません。

それと、私個人的な意見だが、ウエアーがお洒落であるというところも関係しているように思われる。

始めるきっかけは人それぞれだと思いますが、大切なのは、それをすることでどうなるのかと言う事で、何より楽しめるかという事が一番大事にしなくてはいけない要素だと思います。

カポエイラを大いに楽しんで、生涯かけて還暦を過ぎてもJogoを皆で楽しめればと思います。

代表池村

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