20091012

レッスンレポート Vol.14

レッスンレポート第13弾は東京支部所属Instrutor Tartarugaさんです


3月に膝の靱帯を怪我して、はや半年が経ちました。
手術も8月に無事終えて、ただ今復帰に向けリハビリに励んでいます。
毎日をいろんな意味で楽しく過ごしています。

怪我は、当然の事ながらしないに越したことはありません。
でも、その事実を自分でどう受け止め、向き合うかで意義が変わってきます。
実際、自分としても術後どんな状況になり、この身体をどう受け止め、
そしてどう向き合うことが出来るのかとても興味がありました。

結果はどうだったかというと、身体に関しては全然たいしたことありませんでした。
もちろん患部は痛くて動きませんが、こんなものは心さえ折れなければ動かせます。
手術を終えた次の日にはリハビリ開始となり、心を撃ち抜かれるくらいの痛みと
向き合いながら、自分の心を前へ前へと押し出します。
とにかく身体のいろんなスイッチが入らないので、それを元に戻すことにしばらく掛かりましたが、あとは時間をかけてじっくりやっていけば、はい!元通り。って感じです。

心に関してはどうだったのかというと、慌てることもなければ、苛々することもなく、
想像していた通りのスピード感で自然な感じといったとこです。


いろんな人に支えられていることに対して感謝をし、
そんな環境に自分がいれることに幸せを感じ

大事なことは、復帰を遂げた後もいろんな思いを忘れずにいられるかだと思っています。


過去、怪我をしてCAPOEIRAから離れて行った人もいれば、復帰する人もいます。
身体の問題もあれば、心の問題もあったり、一言で言い表すことは出来ませんが、
みんな復帰できるような環境作りを目指しながら、稽古にも励んでいこうと思います。

あの怪我があったから、今この自分があるんだと
将来、胸を張って言いたいもんです。


ATÈ MAIS!
INSTURTOR TARTARUGA

20091008

支部長ブログVol.27

月毎にランダムに東京・千葉・神奈川・静岡・新潟支部長が記事を書いて投稿していきます。

千葉支部代表中村



先週末、松戸市で行われた松戸祭りでcapoeiraを披露してきました。



20分のパフォーマンスをお願いされ、生徒さん達に声をかけたところ集まりました30余名。
人数が多い分20分では足らず、その後柏駅前で路上パフォーマンスも行いました。

近年メディア媒体が発展の一途をたどっていますが、発信者の意図せぬ流し方をされてしまうことの方が多い世の中になっています。
その点、Liveはいいですね。
リアクションがすぐに返ってくる喜びは、参加した生徒さんたちも肌で感じることが出来たと思います。




寒くなる前にもう一度くらい集まって路上ホーダを行えたらいいですね。





中村

20091007

支部長ブログ Vol.26

月毎にランダムに東京・千葉・神奈川・静岡・新潟支部長が記事を書いて投稿していきます。

日本支部代表池村

カポエイラを始めてから、今まで様々なイベント事に参加させて頂きました。
始めた当初は、まだまだ未熟だった為、よく違う団体の人達と協力して参加したりもしました。

お蔭様で今は団体のみで参加できるほど熟練者が増え、初心者にとっては新しい発見になる良い機会となっております。

中でも結婚式の余興で披露する機会はかなり多いように思われます。カポエイラ関係の結婚式では逆にやらないほうがおかしい感じかするほどです。

ですから、おめでたい席では粗相の無いよう、そして新郎新婦の引立て役として、精一杯表現していますが、感動して涙が出るような方向性はなかなか作れません。
その辺はその道の方々がいらっしゃいますので、会を盛り上げる方に徹しています。

そんななか、カポエイラも一つの芸として確立してきた手応えを最近は感じます。
各界のプロの方々に混ざることもしばしば。

そのような時は天狗にならず、背伸びもせず、学ばせて頂きますという姿勢が大事です。カポエイラという看板を背負い、また、背負われる訳ですから、粗相は禁物です。カポエイラ界だけではなく、ブラジルに対して、格闘技界やダンスの世界、音楽の世界にまで波紋を呼ぶ可能性はあります。

ご縁があって、ミュージカル界とも繋がりができましたが、そんな繋がりがある方々に恥をかかせてしまうような行いだけは死んでもしてはいけません。

名乗るとは、

覚悟を決めて名に恥じぬよう真剣に取り組む

そして常に謙虚に、感謝の気持ちを忘れず、皆がハッピーになれるようしっかり考え、行動し、慎重に世にアピールしていく事が一番大事であると思われます。


この場をお借りして。

現在、全国に沢山のカポエイラ団体があります。ブラジルに行く人も増えています。ツアーで行くならさほど危険な思いをする事は無いと思います。

ですが個人で行く場合は、ブラジルは危険であるという事、何があっても自己責任には違いないのですが、日本から一歩でも外にでたら、日本人であるという責任はもちろん、カポエイラが目的であればカポエイラ界の人間として責任を持たなくてはいけません。

個人の未来も大事ですが、もっと大きな目線で行動するよう皆に呼びかけたいと思います。
カポエイラという名を名乗る以上、責任ある行動を心掛けましょう。そして、カポエイラはブラジルからの素晴らしい贈り物であり、それを私達日本人が大事にしていかなければなりません。行き先を間違えればせっかくの贈り物が傷んでしまいます。大事に受け止めて行きたいと日々思っております。




代表池村

20091005

レッスンレポート Vol.13

レッスンレポート第13弾は東京支部所属Ametistaさんです。


はじめまして。
東京支部のAMETISTA(アメシスト/紫水晶)です。
今年のBatizadoで初めて帯をもらいました。

わたしがカポエイラを始めたのは、人に勧められて「ONLY THE STRONG」という
映画を観たことがきっかけです。
15年程前のアメリカ映画で、ストーリーは「荒れた学校をカポエイラで更正させる」という
スクールウォーズのようなB級映画なのですが、卒業式のシーンでの jogo に心奪われました。
初めて見るカポエイラ。
しかも女の人も同じようにすごい動きをしている!かっこいい!

勇気を出して行った体験レッスンで、わたしはカポエイラにひとめぼれしました。
あんなにくるくる回って蹴ったり側転したりしているのに全く足音がしない・・・
Samurai先生は忍者かと思いました。(本当に)
体の内側からこみあげてくるような感動と興奮。
「出会ってしまった・・・」そんな気がしました。

それから9ヶ月、
ブラックホールに吸い込まれるように虜になっています。
それはカポエイラの持つ奥深さゆえだと思います。
目に見える部分だけでも、技・楽器・歌・言語など習得、追求することがたくさんありますが、
その奥にある本質を見ようとすればするほど、
果てしなくて魅力的なのです。
Samurai先生がレッスン中に「カポエイラが上手になりたかったら人間関係をよくすることです。」
と言われたことがあります。
世界の色が変わるくらいはっとしました。
うまくなりたくて、目の前しか見ていなかった自分をはずかしく感じたと同時に、
カポエイラの本質に触れたような気がした瞬間です。

先生の発する言葉ひとつひとつが哲学的で、人生そのものを学びに行っているような気持ちです。

そんな魅力的なカポエイラ。
ずっと大切に向き合っていきたいと思います。
まだまだ始めたばかりですが、自分を磨いて jogo で対話ができるようになることがわたしの目標です。


AMETISTA

20091002

レッスンレポート Vol.12

レッスンレポート第12弾は東京所属Ratelさんです。


Bom dia !お早う御座います。東京支部で練習しているRatel(ラーテル:イタチ科の動物)と申します。
9月19、20、21、22、23日と第二のゴールデンウィークに東京支部で開催しましたポルトガル語・サンバ・パンデイロのスペシャル講座、また通常・グラウンド技特化レッスンを受け、レッスンで出会った方との交流を通して再発見し感じた事を書きたいと思います。

何と言っても、楽しかったです!

ポルトガル語とパンデイロは前回のゴールデンウィークでも講座に参加しましたが、今回は一度受けているので前回よりも理解が深まったと思います。サンバは今回初めて経験しましたが、ステップが足だけではなく腰を使う感覚がなかなか掴めませんでした。そして、capoeiraのレッスンでは初めてJogoする方が居て、大変興味深かったです。

しかし、何よりも良い経験になったのが違う環境で練習し、自分への認識を改められた事です。

皆さんご存知かもしれませんが、慣れには「良い慣れ」と「悪い慣れ」があります。
一言で言えば、良い慣れとは頭の中に伝達回路が出来る事。
悪い慣れとは一度経験して、油断または自由度を狭めてしまう事です。

例えば、レッスンを通して少しずつ蹴りが上手く蹴れる様になる事・その蹴りに対して確実にさばきが出来る事等は、良い慣れの典型だと思います。
それに対して、慣れているが為に蹴りに対しての気付が浅くなる事・先生が見本を示している時に動きを実際に真似てしまい見取稽古を行えない事等は、悪い慣れです。

私は、capoeiraは自由なのに、自分自身で狭めてしまっていたと思います。

初めてRodaを囲んだ方とJogoをしてみると、「こんなcapoeiraもあるのか!」という再発見と、「自分はこんなcapoeiraも出来るのか!」という新たな発見がありました。これはcapoeiraに限らず全てのことに言えます。

一度でも体験する事が大切です。

もしかしたら、一度の体験だけでは意味を成さないと思われる方もいらっしゃるかも知れません。しかし投げを知らない人は、どんなに蹴りが上手くても投げられてしまいます。そこで一度でも体験していれば最低限の対処法が身に付きます。それは投げで勝つためではなく、投げに対して蹴りで勝つためです。

今回経験したことにより、それ以前の自分よりも少し強くなったと思います。
皆さんは第二のゴールデンウィークはどう過ごされましたでしょうか?
仕事、家庭、仲間、趣味、capoeira・・・
全て色々な経験をして、慣れて行くのだと思います。

しかし何だかんだ言っても、まだまだ帯の先が黄色くなったばかりの3年生の者です。
これからも頭を抱えながら続けて行きます!
Agora! Vamos entrar na Roda!!

※さばき・気付(きつけ)・見取稽古は他の武道の用語ですが、表現の分解が難しく使用させて頂きました。

東京支部 Ratel