20091215

支部長ブログ Vol.30

月毎にランダムに東京・千葉・神奈川・静岡・新潟支部長が記事を書いて投稿していきます。

東京支部目黒道場主 渡部

12月11,12日はブラジルのバイーアから来たメストレ・ヘネの東京講習会のホーダ(ヴァジアソン主催、トリボ・ダ・ルア共催)へ、13日はGCAPの8周年記念ホーダへと3日間連続で他団体主催のホーダに行ってきました。

僕自身はホーダこそカポエイラで、日々のレッスンはホーダを豊かにするための肥やしみたいなものだと思っています。だから、ホーダに参加しなければ日々の練習もカポエイラの形を借りたエクササイズに留まってしまうようでもったいないと思います。
特に色んなグループが集まるホーダは刺激が強く、学ぶことだらけです。
普段自分が練習していることの真価が問われます。
ホーダにおいてはきれいに動けるかどうかなんて二の次です。
仮に普段のレッスンにおいて鏡の前できれいにアルマーダが蹴れたとしてもそれがホーダで通用するとは限りません。
ホーダで問われるのは人間力です。自分次第で相手は変わります。
相手をやっつけてやろうとすると相手は身構えて抵抗しようとします。しかし、笑顔で臨めば相手も笑顔で応えてくれるはずです。
見るからに初心者の人に対して危ない攻撃を仕掛ける人もいないはずです。
何か大きな問題が起こらないようにホーダを取り仕切っている人がその場を常にコントロールしてくれます。
大事なことはその場において自分がどういう人間でありたいかだけです。
色んなホーダに何度も行くことによっていろんな角度から自分や周りを見れるようになり、人間としてどんどん成長していきます。
自分の成長だけでなく、よく顔を合わす他のグループの人たちの成長も感じれるようになります。

また、ホーダに行くと自分のグループのカポエイラを客観的に見つめなおすことができます。
色々なスタイルが混じり合う中で自分のグループの動きはどうなのか、他のグループの動きはどうなのかと考えさせられます。
自分が思っているのと同様に他のグループの人たちも同じように思いながらその場にいるはずです。
だから僕はいつでも相手にまどわされないように自分のスタイルで相手に合わせることを心がけます。
その結果がコハダン・ジ・コンタスの動きと認識され、上に立つ先生の評価へとつながっていくことにもなります。
だからといってそれを恐れてホーダから遠のく必要はありません。
自分ができる精一杯のカポエイラをしたらそれで十分です。
グループの歌の歌詞の中にもある
「Vou mostrar todo munndo que meu mestre me ensinou(私の先生が教えてくれたことをみんなに示しに行こう)」
の精神で臨めばよいのです。
色んなグループが集まる中でカポエイラをした後は自分のグループがますます好きになれると思います。
もし、どうしても他のグループのスタイルが好きになったならそれは自分のカポエイラにとっての良い転機になるでしょう。

僕はこの1年で10回ほど他団体の主催するホーダに行きましたが、どれも素晴らしかったです。
その1回1回が貴重な経験となって自分のカポエイラを豊かにしてくれています。
みなさんももっともっと外に出てカポエイラを通して自分を広げていければいいですね。

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