支部長ブログ VOL.8
月毎に東京・千葉・神奈川支部長が記事を書いて投稿していきます。
東京支部目黒道場主 渡部
「我身自操」(がしんじそう)
「自分の身体を自分で操る?当たり前やないか~い!」
と思われるかもしれないですね。
しかししかし、この当たり前に思えることがとてつもなく難しいのは、カポエイラをしてるみなさんなら誰もが感じたことがあるのではないでしょうか?
見ている者たちの時間を一瞬止めてしまうカポエイラの華麗な技。
「えーっ!どうなってんのー!!」
「あんな技ができるようになりたーい!」
練習してすぐにできてしまう人も中にはいるんですが・・・。悔しい・・・。
多くの人が自分の身体がなかなか思ったように動いてくれないことにショックを受けてしまう。かなしい・・・。
こういった時なら誰もが自分の身体を自分で操っていることを実感しているでしょう。
けど、これだけのことを言うためにわざわざ書いてるわけじゃあないんです。
「我身自操」
これをどれだけ日々の生活で意識しているのか。
何気ない日常動作。
ご飯を食べたり、歯を磨いたり、駅で電車を待っていたり・・・・etc。
こんな時にも自分の身体の隅々まで意識を行き届かせることが大事なんだと思います。
カポエイラのレッスンに行ったとしても2時間。
それ以外の生活時間ではほとんど身体の使い方を意識していないではあまりにももったいない。
カポエイラのレッスン時間内でもずっと身体を意識しているわけではないとなったら・・・。
「そんなに常日頃から自分の身体の使い方を意識していたら精神的に疲れる」
なんて意見も出てくるかもしれません。
けど、逆に起きている時間に無意識なんてものは存在しないと思うんです。
無意識という言葉もよく使ってしまうんですけどね・・・。
意識が強いか弱いかなんだと思います。
無意識とは意識が極端に弱い状態なんです。
以前講演を聴きに行ったヨガの先生も言ってました。
「言葉に無をつけたらその時点で「無」なんです。どんな数字も0(ZERO)をかけると0になるように」
高い意識で行っていることも慣れると低い意識で行うことができる。
日常生活での何気ない動作も少し高い意識で行う習慣をつけるとやがて低い意識でできるようになる。
自転車なんてそうですね。
あんだけ努力して乗れるようになったことを今ではすっかり忘れてしまっている。
立ったり、座ったり、下の物を拾ったり。
少し高い意識で行うように心がけて、それが低い意識で行えるようなったとき。
そのときは少し、いや限りなくカポエイラの華麗な技に近付いている瞬間になっているはずです。
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