20110514

ブラジル渡航レポート Vol.22

ブラジル渡航レポート
2011年4月14日~26日

新潟支部 吉田知美(Maria Fogueteira)

昨年に続いて、2度目のブラジル渡航となりました。
何もかもが目新しく緊張の連続だった昨年と違い、良くも悪くも今年はかなりリラックスできたと思います。今年は出発の1ヶ月前に東日本大震災が発生し、不安もありましたが無事に行って帰って来られたことに感謝しています。

ブラジルでも日本での震災についてとても心配してくださっていて、とてもありがたいことだと思いました。地球の裏側の人々がこんなに心配してくれているのだから、同じ国に住んでいる私たちはもっと何かできるのではないかと思いました。


雨続きだった昨年とは違い、到着その日から日本の真夏並みの暑さに迎えられ、さっそく暑さと虫(蚊)との戦いでした。昨年はそれほどでもなかったので、甘く見ていました(反省)。


よいお天気と暑さのお陰で、今年はリオの街へ観光に行ったりビーチへ行くこともできてラッキーでした。キリスト像の前でカポエイラをしたり、ビーチでは波に飛び込んでもみくちゃにされたり。一つ計算外だったのが、滞在中の週末にPascoa(イースター、復活祭)があり、またそこへもう一日祝日が重なって4連休となってしまったことです。基本的に祝日は練習もお休みなのでのんびりと過ごし、その結果、気がついたらもう帰国…という具合でした。

昨年と違ったことは、メストレやオウザーダ(Instrutora Ousada)が学校でカポエイラを教えていたことです。メストレが教えている学校には一度連れていってもらいましたが、教室一杯の子供たちが一生懸命カポエイラをしている姿が印象的でした。オウザーダが教えている学校では、学校行事の一環としてカポエイラのホーダを見せに行きましたが、そこでの子供たちも食い入るようにして見ていました。非常に好評だったようです。
私と同じ帯の彼女が、こうやって子供たちにカポエイラを教えている姿は非常に刺激になりました。私も負けずに頑張らなくては。





滞在中、教会へ行く機会が何度かありました。日本では冠婚葬祭のときくらいしか宗教を意識しない人が多いと思いますが、ブラジルでは本当に日常生活の中に浸透していると感じました。うまく言葉で表現できませんが…。
昨年よりも、カポエイラ以外でブラジルの文化を感じることのできた滞在となりました。


帰国前夜は大雨となり、最後のホーダはわりとあっさりとしたものでした。もちろん天気のせいだけではなく、私の気持ちの中で「もうこれが最後かもしれない」と思った昨年と違い「また来年、今度はもっと強くなって帰ってくるから!」という思いが強かったからかも知れません。人数が少なかったので、全員とJogoすることができました。最後の最後で技を失敗して足の裏を強打してしまい、ジンガを踏むことすら痛くて辛かったのですがここで諦められない、、、と思って痛みをこらえながらJogoしていました。そんなこともあってか、涙、涙のお別れ、などということはなく、すがすがしい疲労感とともに終了しました。


滞在期間中は、昨年同様Albatroz先生には大変お世話になり、また今回初渡航のGrilo氏にもお世話になりました。ありがとうございます。また、昨年に懲りず今年も快くブラジルに送り出してくれた夫にも感謝の気持ちでいっぱいです。



日本に帰ってきてからしばらくは、日本の生活リズムに戻れず1週間くらい心身共にしんどかったのですがようやく元通りになってきました。滞在中にMestre Décioから指導していただいたことをもう一度、自分の中で理解して日々の稽古に臨んでいきたいと思います。

Maria Fogueteira
吉田(長谷川)知美

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