20090716

Fly High

7月3日~5日まで目黒道場から沖縄の阿嘉島に合宿に行ってきました。
2日目と3日目には阿嘉島の幼稚園~中学生までの子どもたちから大人までとカポエイラを通じ交流を持つことができ、そのときの思い出を神奈川支部のBiribaさんが日記にしてくれました。



「たっ、高けぇ」

約10m下の海面を見つめて泣きそうになった…


今日は沖縄合宿の最終日

阿嘉島から沖縄本島へ戻るフェリーに全員が乗れなかったので、後発組の我々5人が先発組(13人)を見送りに阿嘉港の防波堤の上で待機していた。

我々5人以外にも、交流会で一緒にカポエイラをした阿嘉島小学校の子供たち数人と宿でお世話になったヒデさん、BEACH BARのたけしさんも見送りに来てくれた。

これから先発組を見送る際、我々5人とヒデさん、BEACH BARのたけしさん、そして子供達の2人が、ここ防波堤の上から一緒に海に飛び込むことになっていた。
(私→男の子→男の子→ヒデさん→Reza Forteさん→Levadoさん→Morcegoさん→Mao de Onca先生→たけしさん)


「顔色悪いよ。変な汗かいてない?」とヒデさんが声を掛けてきた。

実は私、高所恐怖症なのである


1時間ほど前、Morcegoさんに「飛び込むから海パン履いてってね」と言われ、「了解!」と気軽に返事してしまったことを猛烈に後悔していた。

どうしよ?「ごめん!」といったら許してくれるかな?

家族だもんね。許してくれるよね?

コハダンだもんね

などとブツブツ言っている間に

フェリーが動きだした


「そろそろ飛ぶよ、準備して」(ヒデさん)

いや、おれは、ちょっと…

フェリーがこちらに向かってきた
皆がカメラ持って手を振っているのが見えてきた

「飛んでいいかも、いや、もう飛んじゃって」(ヒデさん)

え、おれ?

フェリーがどんどん近付いて来る
皆もどんどん近付いて来る
皆がめっちゃ手振ってる

「フェリー、行っちゃうよー」(小学生の男の子)

あ、いや

「早く飛べー!」(Levadoさん、Morcegoさん、Reza Forteさん)

いや、飛べといっても

「フェリー行っちゃうから。はやーく」(ヒデさん)

「ごめん、やっぱおれ…」

振り返ると皆スゴイ形相だった

フェリー行っちゃうだろ。間に合わねぇだろ。
お前が先頭なんだから先に飛ばないとおれ達飛べねぇんだよ。
わかるだろ。ん?

「何しとんねん、早く飛べー」(Mao de Onca先生)

普段あんなに優しいのに…

「いいから飛べー」(全員)

はっ、はひ

飛び込んだ
いや、飛び込むしかなかった


果てしなく遠く感じたが、海面まであっと言う間だった
飛び込んだ後は無我夢中で這い上がった

フェリーが見えた
皆が手を振っていた

おおおおおおおおおおぉ

魂が飛び出そうだった

皆、次々に飛び込んできた




それから4時間後

今後は我々5人がフェリーに乗っていた

ガイドの金城さん夫妻、BEACH BARのたけしさん、そして阿嘉島小・中学校のみんな防波堤の上に勢揃いしていた

フェリーが動き出し、彼らの前を通り過ぎようとした時、

「カポエイラ、だいすきー」
「ありがとー」

そう叫んで子供達が次々と海に飛び込んでくれた

涙が出そうになった

一昨日この島に来て、彼らとはカポエイラしただけである

ただカポエイラしただけなのに

「ありがとう」とはこちらのセリフである




Mao de Onca先生、Morcegoさん、来年も「阿嘉島」来たいですね


神奈川支部 Biriba

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