20090722

ブラジル渡航レポートVo.7

東京支部 Grandao(荒井伸二郎)
・滞在場所:ブラジル リオ・デ・ジャネイロ本部道場
・滞在期間:2009年4月29日~2009年5月6日
・同行・同期滞在者:Mさん(Parteira)、大阪支部Nさん(Espoleta)、大阪支部Iさん(Guaricana)



滞在期間中はメストレ宅に宿泊していたが、この間、じつにいろいろな人が訪れた。

この家に集まる人はみんな家族が大好き。
ある人は、携帯の待受け画像が両親の写真であった。自分の顔写真を待受けにしている人は一度だけ見たことがあるが、両親の写真を待受けに設定している人を私は日本で見たことが無い。本当に家族のことを好きなのが伝わってくる。

また、食事のとき、「おいしいか?」と必ず毎回聞かれた。
食事は毎食すごいボリュームの食事を作ってくれる。毎回あまりの量のため、完食をした記憶が無い。美味しいうえに食べないのも申し訳ないと思い、毎回限界以上の量を食べる。そのため、朝食べたものを消化するまえにお昼の時間がやってくる。そんななかで、「おいしいか?」と聞かれるとこちらも美味しく食べているところを見せたくなってしまい、また食べてしまう。こうして、滞在が長ければ長いほど、逞しい身体(?)が出来上がってゆく。



なかでも驚かされたのが週末の金曜日(?)。
この日の夕食はカントーラさんの誕生日パーティ。

日本で同じような機会があったとしても、芸能人でもない人の誕生日にここまで大勢の人が集まって大騒ぎをすることがある人は珍しいだろう。
とくに、ケーキのロウソクを消す瞬間は興奮が最高潮。
大絶叫のなか火を消すカントーラさんのその様子はまるで、ロックミュージシャンのコンサートのようだった。




旅立つ前にMao de Onca先生から
「言葉なんか分からなくてもいいから、できるだけブラジルの空気を吸ってこい。どれだけ話して聞かせても、あの空気を吸った人間にしかブラジルのことは分かりはしない」
と言われていたが、今回の滞在ではじつに「ブラジルの空気」というやつに圧倒され続けた。

毎日を特別な日に。
ブラジルの人たちは、人どうしの密な触れ合いを通して、毎日を楽しくする術を知っている。これが人生を楽しむ力というものなのだろう。彼らは、毎日を特別な日にする魔法が使えるようだ。

このブラジルの環境の中でカポエイラは磨かれてきた。
カポエイラの芯にある強さ・優しさ・楽しさの原点のようなものに触れ、今までよりも深くカポエイラが理解できるようになった気がする。

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