20090121

ブラジル渡航レポート VOL.3

2008年秋、ブラジル本部でのバチザド(昇段式)に参加するために、日本支部から代表含む生徒数名がブラジル本部に渡航しました。現地で感じたことや学んだことなど、何度かに分けてレポートをアップしていきます。第三弾は千葉支部代表、中村先生(Professor TIGRE)です!

千葉支部代表 Tigre(中村 理)
・滞在場所:ブラジル リオ・デ・ジャネイロ本部道場
・滞在期間:2008年12月5日~2008年12月23日
・同行・同期滞在者:Nさん(Cascudo)、Kさん(Ventania)






怪我をして、リハビリをして、復帰する。
怪我する前の状態に戻るには色々なものを乗り越えなくてはなりません。
再発してしまうのではないかという恐怖心。
リハビリにかかる歳月や、なかなか良くならないことへの焦り、我慢強さ、、、
それらは大怪我であればあるほど手ごわいものとなります。
 
顔の骨を折るという大怪我に見舞われたデシオ館長から、様々な事を教わりました。
 
 
 
9月に怪我を負った館長は、私がブラジルに着く数日前から稽古に復帰されていました。
顔にプレートを4枚入れるほどの大怪我、そして大手術。
復帰当初は頭を下にすることも出来ませんでした。
 
そんな館長が続けたこと。
それは稽古の度に必ず明日の課題を公言、そして実行するということでした。
今日一回出来たことを明日は二回。
二回出来たことを翌日に三回。
三回出来たことを自信に変え、新たなことへ挑戦、、、
少しずつではありましたが着実に一歩一歩、完全復活への道を歩む館長。
そうして私が帰る頃には回復したカラダ以外にも、確たる自信とさらに磨かれた強い心を手にしていました。
怪我の直後、館長は電話越しにこうおっしゃっていました。
 
 
「この怪我で私はさらに強くなるぞ」
 
 
当初その真意がわからなかった私でしたが、ふと館長のその言葉を思い出し、鳥肌がたちました。
医者の言う治療にかかる期間というのはそれまでに診てきた患者をもとに得た知識、経験であって、治すのはあくまで本人。
本人の意思の強さが回復を促すのだなとあらためて気付かされました。
 
そしてこれらはリハビリだけに限らず人生で起こる様々な問題にもいえることなのでしょう。
「出来ることから少しずつ」
「甘えを許さず、限界を設けず」
「逆境を強い心で乗り越えていく」
 
 
磨くべきは心。
今回も本当に良い渡伯となりました。


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