20100402

ブラジル渡航レポート Vol.12

先月渡航したArecrimさんのレポートです


時差12時間、日本の真裏の国ブラジル
カポエイラに出会った時から行きたいと恋い焦がれたブラジルそして帰って来た今、ブラジルへと戻りたいと思うくらいこの3週間ブラジルに恋いしてしまう日々を過ごしてきました。どうしてこんなに魅了されてしまうのか?

ブラジルという国の魅力を少しでもお伝えできればとレポートを書きたいとおもいます。


Natureza(自然)
自然 この言葉が本当にぴったりの国だと思いました。食事1つとっても、肉の味、野菜の味、フルーツの味、どれをとってもその素の味がしっかりと出ている。
調理されていても食材本来の味がしっかりとしている。
日本で食べるより1つ1つの個性がしっかりしている。
そんなものを食しているからなのか?
彼らブラジル人は本当に飾らず自然。
うれしい時はうれしい。悲しいときはかなしく、楽しいときはたのしく、体全身をつかって表す。
そして人懐こい人が本当に多い。



サルバドールでカポエイリスタの集まるアカデミーアに行く途中
「君たちはカポエイリスタか?」
と聞かれ
「そうだよ」
と答えると
「俺達もカポエイリスタだ!じゃぁ僕らはもう、友達だ」
と何度もいたる所で言われた。

何も知らない初めて会った人達にカポエイラという共通点だけで
うれしそうに友達だ!と言える彼らに出会えて幸せな気分になりました。


Ligar(繋がる)
カポエイラを始めて早3年。
まだまだ知らないことが多いものの覚えたことも3年分。
ブラジルにいる間さまざまな所でカポエラの歌の歌詞に出会いました。
レストランに入ればデンデオイルが出てきて歌ってみたり、メルカドモデーロに行って歌ってみたり、



スーパーで食材を見ては歌を思い出してみたり。
「あっ!この歌はこの事だったのかぁ。この場所だったのか!」
と、いろいろと繋がった気がしました。また、いつも聞いてるCDのメストレに出会えたり!
遠くに感じていた人が目の前にいる喜びは本当に信じられない感じでした。カポエイラの歴史や歌詞の意味、歌っているメストレのこと、
様々なことをもっともっと学び、実際に触れることによって
今よりもっと深く豊かなカポエイラができるのではないか?



歌うことも、楽器を弾くことも技を磨くことも歴史を知ることもすべてが大切で、
1つに繋がるのだと感じたきがしました。

Sol(太陽) 
サルバドールではよく朝ビーチを散歩しました。ビーチは朝から太陽が好きなブラジル人で大賑わい。
平日でも朝から泳いで歌って踊ってる。子供も大人も大はしゃぎ。
イタグアイでも暑い昼ごろによく散歩をしました。強い日差しにも、太陽の暑さにも
「太陽大好き!暑いの大好き」
と太陽に負けないくらいの笑顔でそう話すブラジル人達。こんなに太陽を愛している国はないのではないか?と思うくらい。太陽を愛し太陽に愛されている国ブラジル。
そう感じさせられるくらいブラジルという国は太陽がよく似合う気がしました。



Eles Elas(彼 彼女)
どんなに小さな子供でも皆男性は男性らし、女性は女性らしい。そして皆、姿勢がいい。腰の入った生活を常にしている為かカポエイラのスタイルも体の軸がしっかりしている。
しなやかさ強さは日常から始まるのかもしれない。正しい姿勢で生活すること。女性らしく男性らしくすることその考えがあるからこそブラジル人は素敵なのかもしれない。



Alegre(陽気)
サルバドールで参加したメストレルア・ハスタのホーダは本当に面白かった。
ホーダが始まる前からハーメルの笛吹きのようにビリンバウで人を集めホーダを作るメストレ。
全身から遊び心があふれるようなカポエイラをしてホーダをしきる。
遊びの天才じゃないのかと思うくらいでした。
そしてメストレ デシオももちろん陽気!
ジョゴをする時も遊び心たっぷりにジョゴしてくれました。
普段の生活も少しの日本語とやさしいポルトガル語でたくさん楽しませてくれました。カントーラさんはいつでも何処でも歌にして周りを陽気にさせてしまう。
ブラジルで出会った子供達もとってもチャーミングで面白い。



もちろん大人達だって子供の心を持った大人が多い。
優しく陽気で可愛いイタズラも忘れない。
そんな人たちにたくさん出会い沢山笑顔をもらいました。大切な事は言葉ではなく考えるのではなく感じるままに楽しむこと。
そう、教えてもらった気がしました。


Positivo(前向き)
彼らと話をすると様々な所で素敵な言葉に出会います。蚊に刺された所を見せると「蚊にキスされたのね」と言われ雨が降れば「雨を浴びに行こう」と言う海鮮物がおいしいと言うと「海のフルーツだからね」と言い淡水のことを「甘い水」と呼ぶ。音楽が好きだと言えば「音楽は人を幸せにするからね」と共感し手紙やメールの最後には必ず友達にもAbraçarやBeijarと愛情を表す言葉を添える。とにかく 本当にマイナスの状態もプラスの言葉で気分を変え
人に愛情を言葉にして与えてくれる。
すごく素敵な習慣だとおもいました。


3週間という短い時間の中で決してお金では買えない素敵なものを
いろいろな所から貰えた気がしました。
言葉が流暢に話せない分、全ての感覚を使ってコミュニケーションを取る為か、
心も体も自然体で自由になれた気がしました。
日本の生活では見失いがちな事を教えてもらったと思います。
今感じている思いや感覚を見失わないように持っていられる様に
いつも 心の中にBrasilを持っていたいと思います。




alecrim マツモト チハル

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