20120426

支部長ブログ Vol.80

月毎にランダムに東京・千葉・神奈川・静岡・新潟支部長が記事を書いて投稿していきます。

目黒道場主 渡部 健志

2月26日~3月12日まで約2週間ブラジルに行ってきました。
ここ3年は本部のあるリオ・デ・ジャネイロだけでなくバイーア州のサルヴァドールという町にも行き、そちらのカポエイラに参加しながら色んなことを学んでます。
今年は今まで最長の5泊をサルヴァドールで過ごし、その間可能な限り色んなグループのカポエイラに出かけました。
今回はそれを紹介させてもらおうと思います。


 ◆28日(火)メストレ・ジョン・ペケーノのアカデミアのホーダに参加

メストレ・ジョン・ペケーノは昨年93歳で亡くなってしまいましたが、その弟子たちがしっかりとアカデミアを継いでます。
カポエイラのスタイルは伝統を感じるアンゴラ。
アカデミアのメンバーは色んな動きが身体にしっかりとしみ込むまで反復練習している感じで、特に派手な動きはしませんが、自分のすきは最小限に抑え相手のすきを確実に突こうという意思がジョゴに表れていました。
参加者の約1/3は僕のような他のグループの人でした。
僕は1回のみのジョゴでしたが、相手は得体のしれないアンゴレイロいやマンジンゲイロ。
どこやらのコントラ・メストレらしかったですが、手足が長くゆったりとした動きの中にも関わらず攻撃はかなり鋭く、、、伝えきれないのが残念です。
 2時間ほど経ったとき、それまで盛り上がっていたところにいきなり「Devagar,devagar(ゆっくり、ゆっくり)」の歌。とたんに楽器のスピードは落ち、ジョゴも穏やかになりました。
そして「Adeus(さらば)」の歌に変わった途端バテリアが反時計回りにゆっくりと回り始め、1周回って落ち着いたときに「イェイ!」と終了。
おもしろかったです。

      <メストレ・ジョン・ペケーノのアカデミア >


◆2月29日(水)昼FICAにてメストレ・ヴァウミーのレッスンに参加。夜メストレボカ・ヒカのホーダに参加
 
メストレ・ヴァウミーは昨年来日した際に知り合うことができ、約10カ月ぶりの再会でした。
日本で行われたホーダではその計り知れない強さを感じ、WSでは納得できる理論に基づいた動きを学び、僕のカポエイラに大きな影響を与えてくれた人です。
レッスンでは熱さと慣れない低い動きで相当バテました。
残り10分でもうヤバイと感じたときに歌に切り替わってくれてかなり救われました。
しかし、歌は一人1曲ずつラダイーニャを歌うというもので、慣れない人にとったら相当なプレッシャーだったかもしれません。
           <メストレ・ヴァウミー> 

メストレ・ボカ・ヒカは見た感じ80歳は超えてそうなおじいちゃんです。
歌声が特徴的で、僕も2枚CDを持ってますが本当に癒されます。
メストレ・ボカ・ヒカはもうジョゴはしませんが、約3時間のホーダの半分以上歌い、トイレに行く以外はずっとビリンバウを弾いてました。
声もだいぶ出なくなってるので、耳からひっかけるタイプの小型マイクを使って歌を歌います。
ホーダの開始前にメストレ・ボカ・ヒカと話してるうちにビリンバウを弾くことになり、あやうく僕のグンガでホーダが始まるところでした。
結局グンガをメストレ・ホベルバウ、メジオが僕、メストレ・ボカ・ヒカがヴィオラでホーダが始まり、その空間にいることがとても幸せに感じれました。
ホーダに集まった人たちはどこのメンバーかも分からないほど自由な服装の人たちばかりでしたが、ホーダが始まるとそのレベルの高さは相当でした。
女性もかなり強い。
3時間のホーダで一瞬たりとも目が離せないくらい白熱したジョゴが続きました。
僕も何回かジョゴでき、大満足でした。
           <メストレ・ボカ・ヒカ> 

◆3月1日(木)カポエイラ・テンポのホーダに参加

日本でもおなじみのカポエイラ・テンポの本部に行くとメストレ・トニーが大歓迎してくれ、プロフェッソール・フラッカオンやプロフェッソール・ヴェフネーリョとも再会を喜び合え、とても居心地の良いホーダでした。
さすがブラジルのヘジョナウで、当たりもプレッシャーも強く、僕もそれに負けないプレッシャーをかけながらぶつかり合うのがとても気持ち良かったです。
子どもたちもめちゃめちゃ元気で、悪ふざけが過ぎて何度も怒られてました。
終わった後はメストレ・トニーに「ビールに行くぞ!」とホーダに負けないくらいの勢いのみんなの飲みっぷりに付き合うことになり、日本では絶対にあり得ない缶ビール3本を飲む羽目になりました。
ただ、250cc缶だったので助かりました。
            <メストレ・トニー> 

◆3月2日(金)メストレ・ヘネのホーダ&メストレ・ルア・ハスタのホーダをはしご

メストレ・ヘネは日本ではおなじみのメストレです。
 4年連続12月に日本に来てWSやホーダをしていて、僕も毎回参加しています。
昨年は東京でのホーダがうちの道場で行われました。
今回サルヴァドールのホーダ巡りでも一番の楽しみにしていたホーダでした。
メストレ・ヘネは貧困から子どもが非行に走らないために、子どもたちにカポエイラを通して生きることの素晴らしさや自分に誇りを持つことの大事さを伝える活動をしています。
そのためかアカデミアはスラムに入った危険な空気がかなり感じられる一角にあります。
表通りから一本中に入るだけなのにかなりの覚悟が要ります。
とにかくなるべく平静を装ってアカデミアへ向かいました。
アカデミアに着いてメストレ・ヘネと息子のコントラメストレ・ヘニーが歓迎してくれましたが、二人のあまりのたたずまいの美しさに一瞬恐怖を感じました。
その後続々と到着するメンバーがあまりにも姿勢が美しく落ち着きと誇りを兼ね揃えているのには正直驚きました。
メストレ・ヘネが教えてることの素晴らしさがメンバーを通して理解できました。
ホーダは今まで体験したことのないほどののエネルギーに溢れ、何度ものまれそうになりながら自分を維持するのがやっとでした。
1時間15分ほどの短いホーダでしたが、どのホーダよりも濃いものを感じました。
何度かジョゴに参加し、自分としては雰囲気にのまれないためにいつも以上に余裕をすり減らしたジョゴでしたが、終わった後には色んな人から「良かった」と言ってもらえたことは幸いでした。
             <メストレ・ヘネ> 

その後すぐジェズース広場で行われるメストレ・ルア・ハスタのホーダに向かいました。
メストレ・ルア・ハスタもメストレ・ヘネと同様に若者を非行から守るためにカポエイラを教えている人です。
ただ、同じことを目指していても人が変わるとこうも変わるのかと思うくらい真逆な感じを受ける二人です。
メストレ・ルア・ハスタはとにかく自分が思いっきり人生を楽しみまくり、弟子たちもやんちゃなままの自然体で一緒になって楽しみまくります。
服装もスタイルもみんな自由で、その雰囲気についていけないと逆に孤独感を感じてしまうかもしれません。
メストレ・ルア・ハスタは楽器職人でもあり、素晴らしい楽器を店の裏の工房で作っていて、僕も今までいくつも楽器を購入しています。今回ももちろん。
ホーダ前にお店からパレードのように楽器を弾きならし、歌を歌い、踊りながら練り歩き、広場についてホーダが始まっても半分お祭り気分です。
歌もその場に合わせて即興でどんどん歌詞が作られ、度々笑いに包まれます。
僕がジョゴしてる間も日本人の僕がサルヴァドールにやってきてジェズース広場のホーダに参加したということを延々と歌ってました。
         <メストレ・ルア・ハスタの工房>  


今回はサルヴァドールで色んなカポエイラに触れることができましたが、どれも同じものはなく、それぞれに特徴がありましたが、一つ言えることはどれもが本物だということです。
カポエイラの伝わり方によって色々なスタイルが生まれていますが、カポエイラを後世にしっかりと伝えていきたいと思う人のところに本物はあるんだなと感じました。
みなさんも自分もその流れの中にいるんだと感じているならば、一度は触れてみてはいかがでしょうか?
恵まれたことに日本には毎年何人もの本物のメストレたちが訪れてきます。
まずそれに触れて、機会があれば世界に飛び出せるといいですね。
           <ラセルダ・エレベーター> 
          <ペリョリーニョの街並み>  


Mão de Onça

20120405

支部長ブログ Vol.79

月毎にランダムに東京・千葉・神奈川・静岡・新潟支部長が記事を書いて投稿していきます。

千葉支部 中村 理


3月31日フィットネスクラブ金町のダンス発表会にてゲストとしてcapoeiraのデモンストレーションを行いました。
このスポーツクラブで当団体のMonitor Brincoがcapoeiraのクラスを担当している繋がりで今回の出演と相成りました。
あいにくの雨と強風でしたが、関係者各位の努力もあってたくさんの方々がこの発表会に足を運んでくださっていました。
capoeiraの関係者もお足元悪い中ご来場ありがとうございました。

裏方さんの仕事はどの世界も大変ですが、金町の皆さんは常に笑顔で元気いっぱい。
パワフルな方々が多かったです。

出演者は子どもたちによるバレエや空手、おじさまたちによるHIPHOPなどバラエティーに富んだものばかりで観ている方たちからも歓声が上がっていました。
親しみやすく、観ている側との距離が近い素敵な発表会でした。

この日の為に練習を積んできた生徒の皆さんに混じって同じ舞台に立つ。
粗相のないよう気合いを入れてcapoeiraをしてきました。
普段と違う空気でのcapoeiraは私たちにとっても良い経験となります。
今回も勉強させていただきました。
ありがとうございました。



中村

20120403

支部長ブログ Vol.78

月毎にランダムに東京・千葉・神奈川・静岡・新潟支部長が記事を書いて投稿していきます。

目黒道場主 渡部 健志

3月25日(日)茨城県土浦までフィーリョス・ダ・テーハのバチザドに参加してきました。
フィーリョス・ダ・テーハの代表であるプロフェッソール・シーナが数年前にブラジルに帰っていましたが、今回日本に戻ってくるとのことで、それまでの間昇段できなかった人たちの昇段式が行われました。
参加者が全員で50名ほどのこじんまりとしたものでしたが、とても良いバチザドでした。
ただ、外部からの参加者の多くはブラジル人を代表に持つグループでした。

現在日本にはブラジル人(日系も含む)が代表のグループが多数ありますが、プロフェッソール・シーナなどはその草分け的存在です。
日本にまだまだカポエイラが根付いてない時代からの人です。
その当時のブラジル人がブラジル人だけのコミュニティーではなく日本人を対象にカポエイラを教えていく苦労は相当だっただろうと思います。

もし僕が日本の伝統的武術をやっていて、はるか遠く異国の地に仕事で行くことになったとします。
一旦その地に行ってしまったら日本にはいつ帰れるか分かりません。
僕は武術をとても愛していますが、まだまだ師範レベルではありません。
けど、異国に行ったらもう師範の指導を仰ぐことはできません。
その武術を続けるには、その異国の地で現地の人を巻き込んでやるしかありません。
とにかく始めてみたものの困難の連続です。
周りからは「あいつは本当に指導資格のあるレベルなのか?」と白い目で見られることもあります。
現地で興味を持った人たちのうち数人は日本に渡り、師範のもとに何度か訪れているうちに指導資格を得て正式団体を作りました。
何年も経つうちにようやくその地でも武術が広まり始めましたが、快く協力してくれるのは自分と同じ境遇の数人の日本人が中心でした。

さて、どうでしょう?
日本でカポエイラ団体の代表をやってきたブラジル人にも同じようなことがあてはまらないでしょうか?
現に僕がカポエイラを始める前から日本でカポエイラのグループを作っていたシーナと僕は同じプロフェッソールです。
だからといって、僕は同じプロフェッソールだとは思ってません。
今日本では、なかなかブラジルに帰れず、自分の先生ともつながることが難しいブラジル人を日本人がどんどん帯のレベルでは追い越していってます。
僕は今回のバチザドに行くまでシーナとは数回会ったことはありましたが、話をしたのは今回が初めてです。
雑談を軽くした程度で、こんな深い話には触れませんでしたが、シーナ不在でもグループを支えてきた日本人の弟子たちを見てると話さずとも感じ取れます。

カポエイラを愛し、それを次の世代に伝えていきたいと心から思える人のもとに本物のカポエイラはあります。
うちのグループのようにブラジルの本部としっかりつながっていることも大事なことですが、それだけが本物だと勘違いしてはだめです。
そういう意味では、今回のフィーリョス・ダ・テーハのようなグループのバチザドに日本人代表のグループがもっと参加できるようになれば良いなと思いました。

20120311

支部長ブログ Vol.77

日本支部代表 池村

先日に引き続きますが今日と言う日を振り返り


3.11


稽古では皆チャリティーTシャツを着て

今まで通りカポエイラが出来る事に感謝し

被害に遭った方々へ黙祷を捧げました。

これからも日本の底力で頑張っていこうと言うパワーを込めて

会員一丸となってこれからも活動していきます。


スタジオエイルにて


白楽午後クラス

日本支部代表 池村 貴志

20120309

支部長ブログ Vol,76

日本支部代表 池村

前回の更新からだいぶ空いてしまいました。


明後日は3.11

あれから間もなく1年が経とうとしています。

震災の時刻14:46に、京王線では約30秒間だけ全線停止するそうです。

TV番組では震災を振り返る特集が組まれ、世間では風化させないと言う動きである。


さらには、東京で直下型地震が4年以内に起こると情報が公開され、震災に備える動きが起きている。

先日ふと震災を振り返る番組を見て、まだ終わってないのだと感じました。

3月11日の稽古では、風化させない、そしてこれからも団体として出来る限りの支援は継続していきたいと考えております。

被害に遭われた方々のご冥福をお祈りするとともに

これからも忘れることなく、後世語り継いでいこうと思います。


2012/3/9 CCJカポエイラ協会 代表池村 貴志

20120125

ブラジル渡航レポート Vol.29

ブラジル渡航レポート

千葉支部長 中村 理


今回の渡航レポートは本部の新たな稽古場Mazombaで感じたことを。

Mazombaはイタグアイ中心部からバスで30分ほどの場所。
この市営学校は山の中、川沿いの自然豊かな所に建っていた。
この日はMestre Decio、柳生、松本と共に現地へ。


市の要請で始まったというこのcapoeiraクラス。
イタグアイでは12歳~18歳までの子どもは無料でスポーツを習うことが出来るプロジェクトがあり、近辺の子どもたちはこの恩恵を受けている。
午前中と午後の計2本、Mestre Decioによる稽古が行われていた。

この日は午前は2名、午後は10名ほどいただろうか。
子ども達は皆、終始真剣な眼差しで稽古を受けていた。


通常稽古においては上記のような態度が理想なのだが、子どもクラスではそういかないことがほとんど。
どこの国でも子どもはヤンチャなものだ。
ただ、Mestre Decioが稽古中に放ち続けるcapoeiraに対する熱意が彼らの集中力を保たせているのだと思う。
そして合間合間でみせる温かな視線も、Mestre Decioの魅力の一つだ。

午前と午後のクラスの合間に体育のクラスがあったのだが、そちらも見学、体験させて頂いた。
ブラジルの学校内に入ってcapoeiraの稽古をすることはあっても、学校の授業を目にするのは初めて。
貴重な体験をさせて頂いた。
内容は2チームに分かれて丸めた紙をリレー方式で袋に入れ、先に手元の紙を全て運んだチームの勝ちというシンプルな遊び。
負けたチームは罰ゲームあり。

日本の中高校生にやらせるものとしては少し内容が稚拙だったのか、集中力を欠いた生徒もちらほら。
ただ興味深いのはその子らがcapoeiraのクラスにおいてはしっかりと集中して稽古していた点だ。

指導する者が指導内容にどれほどの気持ちを注いでいるか。
この差は大きい。
体育の先生も素敵な方だったが、紙玉リレーに生涯を捧げているわけではない。

「capoeiraを生業にする」
これはブラジルでも非常に難しい。
capoeiraで収入を得て生きていくことが大切なわけではない。
良いcapoeira家になるための必須条件でもない。
ただ、ブラジルで働きだしたら稽古から離れていく生徒が多いことが少しさみしいのだ。
もう少しブラジル国内でもcapoeiraが市民権を勝ち取れればこの状況は良くなっていくのかもしれない。
その手立ての一つとして、教育現場への更なる参入がある。

しかしMazonbaのような市営の学校でcapoeiraを指導するくらいでは生活出来る程の収入は望めない。
少なくとも州立レベルの学校での仕事でなければ難しいのがほとんどなのだそうだ。

体育科目の趣旨が「心の通った体を育む学び場」であるならば、capoeiraも十分それらは養える。
capoeiraも今以上に教育現場に入っていけるポテンシャルは十分にあるのだ。
問題はその指導者がどれだけ真摯にcapoeiraと向き合えるか。
それだけだ。
つまり「教育現場にcapoeiraが入っていくのが難しい」のではなく、「信念をもってcapoeiraを続けていく」ことが難しいのだ。

上にも書いた通り、イタグアイでは仕事を始めるようになってからcapoeiraから離れてしまう生徒が多い。
大抵は仕事で疲れてしまい稽古にいくことが億劫になる者がほとんどだ。
Mestre Decioは若くして学校に行けず、家族を養わなければいけないような生徒には必ず手を差し伸べる。
忙しさを盾に稽古にこない者には見透かした様に「それでも稽古しなさい。capoeiraを信じなさい。」と諭す。
capoeiraに信念をもつMestre Decioの言葉は眩しく、重い。


世の中には見渡せば素晴らしい事がたくさんある。
だからまずは頭を上げて、五感を澄まし、自分を懸けるものを感じとる。
あとは自分が信念をもってその事に打ち込むのみ。

それで人生が変わる。

どんなスポーツでも音楽でも文化でも良い。
真に愛するものを前にすれば無限の可能性を感じることが出来る。

我々の場合はそれがcapoeiraであるのだろう。

特別な人間である必要はない。
信念をもって挑めば誰でも道を切り開くことが出来る。
Mestre Decioは自らの生き方でそれを証明している。

そんな信念を備えた若者が指導者として教育機関に入っていけば、capoeiraはブラジル国内においてもっともっと市民権を得ていくだろう。
その地で育まれた文化が職の一つとして認められ、それを習う機会が学校教育の中にある。
文化が人を育て、それが愛国心になる。
国益に繋がる。
そして何より夢がある。
ブラジルも日本も、子どもが夢を持てる社会になれれば未来は明るい。

私もMestre Decioのように信念をもってこの道を歩み続けていきたい。
そして周りにいる生徒の皆さんが生涯capoeiraと共に生きていける場を創り続けたい。
その中で信念を継ぐ弟子と巡り会えれば、この上なく幸せな人生になるだろう。

その為に今日もまた、精進あるのみ。

20111206

支部長ブログVol.75

月毎にランダムに東京・千葉・神奈川・静岡・新潟支部長が記事を書いて投稿していきます。

日本支部代表 池村 Mestre Samurai

先週の土曜日(12/3)
東京で活動しているTribo da luaさんのイベントで、フランスからMestre Camaleãoを招いての講習会があると言う事で、夜のRodaに伺わせてもらいました。

団体からも連日講習会へ足を運ぶ者がいたので、ご挨拶を兼ねて。

40名ほどが参加していたのでしょうか。雨上がりでとても寒い日でしたが、熱気で少し動けば汗が噴き出る程でした。

朝から3クラス指導した後だったので、足がもつれて見苦しい動きを見せたら恥ずかしいので、見学でもと思っていたのですが、さすがにそういう訳にもいかず、2回程Jogoさせて頂きました。

AngolaのみのRodaですから、当団体の者はとにかく勉強になります。

そして、Angolaの流派の方からすれば、他流派との言わば試合ですから、皆さん気合いが入ります。

カポエイラの試合と言っても、一般的な格闘技の白黒はっきりさせるものではないと、いつも書いていますが、Angolaの動きはゆっくりながらも隙あらば一瞬で詰めますので、気が抜けません。そして、音楽を重要視しますので、常に耳を傾けながら攻防します。

参考動画 Ver para crer



百聞は一見に如かずと良うことで、動画ですが参考になると思います。

あとは、実際に生で体験する。百見は一触にしかずというのもありますので、機会があれば見学でも良いと思いますので、触れてみると良いと思います。


左から
大阪の団体 Capu Japão Contra Mestre である月城さん
今回の特別ゲスト Mestre Camaleão
筆者 Cordão de Contas do Japão Mestre Samurai
主催者の Tribo da Lua 代表 Professor Mandera

団体からもたくさん参加しました。
Professor Tartaluga
Mestre Camaleão
Monitora Alecrim
Mestre Samurai

今回のイベントの取り仕切りは色々な困難があった事と思いますが、主催者の皆さん、そしてCamaleão師範、フランスから日本の為に有難うございました。

Muito Obrigado!

Mestre Samurai

20111122

ブラジル渡航レポート Vol.28

ブラジル渡航レポート

千葉支部 藤嶋文彦


今回が初めての渡航ということもあり、ブラジル滞在中は出会い・食事・レッスン・その他にも初めてのことが多かった。また、レッスン以外の時間もカポエイラに触れる時間が多かったが、言葉が話せなかったのが悔やまれる。でも、ポルトガル語が話せないながらもジェスチャーで伝えたりシチュエーションから何となく理解したり、話せないなりに充実した時間が過ごせたと思う。


●楽器
ビリンバウの音色が聞こえてきたので見に行ったら、次々に人が集まってきて最終的にはホーダを作り楽器の演奏を開始。
みんなが順番にリードを歌いコロを返す。リードを歌っているときは大きくて楽しそうなコロにつられて気持ちが盛り上がり、コロを返しているときはリードにつられて気持ちが盛り上がった。リードとコロがお互いに盛り上げあってホーダのテンションもどんどん上がっていった。ホーダでのコロの大切さを改めて感じたときでした。
歌詞が分からないコロは、それっぽい発音でごまかしたりもしてしまいましたけど。


●筋トレ
ベンチプレスとダンベルを使って筋トレを開始。
他の人と同じウェイトだと重すぎるので軽くしてもらい、肘の確度や動かす方向等をチェックしてもらいながら実施しました。ウェイトが重過ぎたり、限界に達するとつぶれてしまうので必要な言葉を必死で覚えました。
また、誰かが筋トレを鏡の前で始めたら、いつのまにか全員が鏡の前で自分のフォームと筋肉を確認しながら筋トレしていた。バチザドの打ち上げで筋肉を見せるはめになったときは、貧素な筋肉が恥ずかしかった。日本でも鍛えねば!

覚えた言葉
malha(malhar):筋トレに誘われたときに言われた
tira(tirar):ウェイトを外して欲しいときに使った
ajuda(ajudar):限界でウェイトを上げられなくて、助けて欲しいときに使った




●レッスン&自主練
女性がバチザドの準備で忙しく男性だけのレッスンとなったときがあり、二人組で攻撃される側のときに普段(日本での同じ帯同士)の二人組みとの違いを少し感じた。
攻撃をするときに相手への遠慮がない。攻撃側の練習のはずが、受け側も気が抜けず自分がどやって対処すべきか考えていました。普段のレッスンでも“相手を倒す気で技をかけないと相手のためにもならない”といわれたことがあり、まさにその通りだと実感した。
レッスン後の自主練でも、蹴りの高さや連続攻撃のタイミングを教わったり、魅せ技を教わったりと充実した時間を過ごすことが出来ました。
また、子供達との絡みも楽しくて、最近やんちゃな部分が欠けてきたと反省させられると同時に、『チャレンジしなきゃ!』というモチベーションも子供達に上げてもらいました。

覚えた言葉
vai:技を見せられた後、試すように促されたときに言われた



●食事
とにかく美味しくて食べ過ぎてしまう。
パンにチーズとジャムを挟んだもの、カリフラワーのスフレ、フルーツ、アサイ、キアボ・コン・ガリーニャ等々。

覚えた言葉
me da :〔料理〕とか手が届かなくて、取って欲しいときに使用
concha:おたま




●緊張と好奇心が要り混ざり、多くの人に迷惑をかけたかもしれませんが、自分にとっては実り多き時間となりました。


Besouro

20111111

ブラジル渡航レポート Vol.27

ブラジル渡航レポート

神奈川支部木内


ブラジルから無事帰国しました。

日本に帰って3日もすれば、ブラジルでの日々が遠い夢の世界だったよう。

それだけ、毎日きらきらしていて、長くて短い日々でした。

日々、みんなと生活して、ほんの少しだけどブラジルの人たちの生活を垣間見ることによって、今までなかった自分がつくられたり、気づいたり、なくなったり、します。
本当は普段の生活でも同じことがいえるんだけど、ブラジルという非日常を体験することによって、色濃くそれが浮かび上がってきます。

やっていることは日本と一緒。
毎日ご飯食べて、寝て、カポエィラの練習をして。(ブラジルにいる間は仕事はしていないけど)
でも、日本とはちがう。

生命力の強さと、音楽とカポエィラが日常にすごく溶け込んでいる印象をうけました。

Mestre Decioが、ここで子供たちがまっすぐと正しく育つことは非常に難しい。カポエィラを通して子供たちを正しいほうへ導いていきたい、と言っていた意味が、日本にいた時よりもぐっと身にはいりました。ここ、イタグアイの子供たち、大人たちにとって、カポエィラってどんな存在なのだろう。当たり前ですが、日本とは違う、ということを強く感じました。

ブラジルではブラジルのカポエイラがあって、日本には日本のカポエイラがある。
でも、同じカポエイラを通して、コニュニケーションができるのは本当に素晴らしい経験。


ブラジルに行って、上手くなって、強くなって帰ってきたの?

ときかれたら、答えはNO。

でも、沢山のものを教えてきてもらって、感じてきて、受け取ってきたことは確かだから、そこからまた変わっていくのだろう。

今回、つたない私のポルトガル語でMestre Decioに

強さってなんですか?

と質問したところ、私が悩んでいた意図をばっちり受け取ってくれてかえってきた答えに思わず涙しそうになってしまった。
Mestreはなんでもお見通しです。


monitoras
むかって左がmaary 右がsayonara

maaryのお母さんが私と歳が2つしか違わなくて、きゃ~という感じでしたが、2人とも沢山遊んでくれて、お話ししてくれた。
そして、たくさん教えてくれた。
ほほーと思ってしまったのが、maaryが私に教えてくれたジンガと後日Mestre Vagalumeが教えてくれたジンガが全く同じだったこと。教え方、言っていることが全く一緒で、やっぱり親子だわあ、と感心してしまった。

ジンガ1つとってみても力強く、技もきれいなだけでなく、ルタとなっていきていること。

日本で先生方に、生活の全部がカポエィラなんですよ、と言われてきた意味がわかります。
ブラジルの女の子たち、強いです!そして優しくて賢い。
私もそうあるよう、していこう。

最後に、batizadoで沢山のMestre、Mestore DecioのMestre、Mestre Gioreにお会いできたことに感謝します。
日本では上の世代の方にはなかなか会えない環境です。
繋がりと歴史を肌で感じられました。
赤ちゃん、子供、大人、歴史を築いてこられたご年配の方、同じ空間に揃っているということ。
その中で、日本人である私たちがいるということ。


最後に最後に
サムライ先生、チグリ先生、ありがとうございます。
先生や皆さんが築いてこられたものを大切にしたいと思います。
candeia、pantera, alecrin, besouro みんなありがとう。みんなのおかげでこの旅が何倍にも楽しいものとなりました。
これからもよろしくお願いします。

20111110

ブラジル渡航レポート Vol.26

ブラジル渡航レポート

東京支部 松本千晴


今回2回目となるBrasil渡航は
私が目指すカポエリスタへのヒントをたくさん得られた渡航となった。
その中でも特に心に残る大事なヒント10をお話させて頂ければと思います。


行く間の飛行機でContra Mestre Tigreに言われた一言から私のBrasilでのdica(ヒント)探しは始まった。

[brasil本部にはビリンバウ アタバキ 歌 ジョゴ どれをとっても各々スペシャリストがいる。
もちろん彼らがホーダに入ると華がさく。空気が一変するのだ。
それは彼らの日常のポテンシャルがホーダを豊かにしているのだ。
カポエラだけを出来れば良い訳ではない日常の人生が豊だからこそ、それがホーダに表れるのだ]

沢山のスペシャリスト達に出会い、そして何より偉大なMestre Décioと一緒に過ごす2週間
今から沢山の豊な時間をともにする。自分の中にあるアンテナを最大限に敏感に張り巡らせて過ごそうと思った。


dica1.interruptor*スイッチ

brasilに来ると毎日良い音を耳にする。又1人が楽器を持つとまた1人と増えてゆく
しまいにはダンスまで入って来て朝までつづく事もある。
良いものを聴いているせいか、日本では出来なかったリズムが出来るようになったりもする。
何よりやっていて楽しい。入って来た音達が中にあるまま外に出そうとするからだろ。
ずっと体全部のスイッチがオンのままだからだろう。1日中カポエラに関わる事だから
頭の中がきりかわらないまま上手くできるのかもしれない。
入って来た物達が忘れる前に弾きたいと思う前に外に出る。
スイッチオンのままでいる事は上手くなる最良の手だと思う。




dica2.linguagem*言語

見かけない顔の人には話かけなかったりそれが外国人ならなおさらだったりする。
ましてや言葉が通じない相手ならなおさらだ。
しかし、ココにはそれが無い。会った人には全員握手をし挨拶をかわす。
言葉がわからなくたっておかまいなしで話かける。
分かるまでとことん付き合う。
大好きな事が一緒なら大丈夫、だってカポエラ好きだろ?と言わんばかりだ。
ジョゴをすれば君の事は何でも分かるという感じだろう。
五感をとことん使って生きている。体のすべてを使って分かろうとしているのだろう。
言葉にとらわれる必要は無いと言う事なのだろう。


dica3.português*ポルトガル語

しかし、ポルトガル語は話せたにはこしたことはないとも思った。
今回沢山のMestreに会う事に恵まれたBatizado,Mestre Décioとのたわいもない話から伝わる想い。
誰かの力を借りなければ理解できないというもどかしさと、誰かのフィルター越しにしか見れない想い。
自分の想いを伝えるのももちろんそうだ。
目の前に居るのに何てもったいないのだと思う。
ただ一緒に居るだけで分かる事はもちろんある。
しかし言葉にして始めて理解できる事もある。もっとポルトガル語を勉強しなければ。



dica4.grande Mestre*偉大なるメストレ

Mestre Décioの偉大さは日々生活を共にするだけで伝わってくる。
ふとした会話の中の1コマでもそうだ。
道を歩けばMestreに話しかけ握手を求めてくる人達がいる。
沢山のMestreに出会った時にも「彼は立派だ、信じてついて行きなさい」と言われた。


Mestre Samurai Contra Mestre Tigreから沢山の偉大なる話を聞いた。
始めて私がMestre Décioにあった時感じた圧倒的な魅力の謎が少しづつ分かってきた気がした。
知れば知るほどこの人のもとで学びたいという想いと、この人に近づきたいという想いになるが
知れば知るほど遠い道のりだともおもい知る。
Mestre Désioの為に何かしたい!!という想いを見たり聞いたり感じたりする事があるが
それはそのせいだろうと気づかされる。
Mestre Décioにこの事を伝えると、
「そう想う者がいてくれるから私はMestreでいれるのだ、だから私はもっと先を歩こうとするのだよ」と
Brasilにいると心も体も自由になる。それはMestreの大きな愛を感じることができるからかもしれない。
Contra Mestre Tigreが言っていた
「偉大なるMestreのグループにいれること。そして1つのピースとして歴史を共に刻む事が出来る事が何よりも嬉しい」
Mestre Samurai を始め様々な人が道を造ってこの関係を築いてくれたから今私はBrasilにいて様々なことを学んでいる。
多くの先人が築いた信頼があるからだ。
私も1つのピースになりたい。


dica5.Cantora-sam

カントーラさんのパワーは凄い!本部のBatizadoカントーラさん無しには始まらないし、終わらない。
Batizado近くなると平均睡眠3〜4時間。なのに毎食ご飯は手作りだ。
今回始めて知った事は昇段式で頂く帯の話。
色づけはMestreが主に手作業だという話は前から知ってはいたが
1本1本長さを切って編む所から始まっているという事だ。
それはカントーラさんが主体になってやっていて、もちろん日本支部のもだ。
帯を頂くとその重さを噛み締めるが、そうした想いが沢山入った帯だからこそ感じるのだろう。
沢山の仕事を抱え難無くやり遂げすべての手配と配慮を行う。
流石はMestreのお嫁さんだ。まさに おかみさん!! 
やっぱり すごい。


dica6.acreditar*信じる

「もっと強いカポエラをしたい。自分は弱いと思う」
という問いにMestre Décioの答えに私は、はっ!とした。
「誰が弱いと言ったんだ。弱いかポエラをしているなんて一度だって思った事はない
 自分自身で弱いと決めつけただけじゃないか。皆強いカポエラをしているぞ」
自分を信じる事が何よりも大切でそれが全てのことを可能にする力なのだ。
「自分の先生を信じてジョゴをしなさい。レッスンで学んだ事、見た事、感じた事をホーダで出すだけだ」
とも話していた。
行きなれないホーダに行くといつも感じる事は(空気に飲まれる自分がいる)という事だ。
しかしそれは先生をそして自分を信じていないからだろ。アンゴラにしろヘジョナウにしろ何のスタイルだとしても
コハダンジコンタスのジョゴをすれば良いだけなのだ。
いつも心の真ん中にMestre Décio がいる。教えくれた先生が自分の中にいる。学んだ全てが自分を造ったのだ。
目の前の事にとらわれず信じて進むだけなのだ。

「お前の中には何がある?何を持ってジョゴしているのか?」

次回は真っすぐにこの問いに答えたい



dica7.energia de mão手のエネルギー

ここでは分からないとすぐに手が差し伸べられる。
レッスン中はもちろん自主練でもだ。
先生はもちろん出来る人が出来ない人に、帯が上だろうが下だろうが関係ない。
分かる人が分からない人に教える、教えてと発信する前に手が差し伸べられる。
言葉が分かろうが分かるまいが関係無いといった感じだ。
なぜそういった環境が生まれるのか、それはエネルギーが繋がっているからだろう。
レッスンに関わらず皆、出会うと必ず全員と握手と挨拶をする。帰るときも同じだ。
そして必ずギュッと握手の最後は握る。パワーを繋げた気分だ。
これを毎回しっかりするから皆のパワーがしっかりと繋がっているのかもしれない。





dica8.Motivaçãoモチベーション

1つ1つのレッスンを流さずに受けているという事を強く感じる。
レッスン中に失敗したら必ずやり直しをその場でする。
二人組ならば真剣に相手に立ち向かう。
常にやり切り、出し切っているのだ。
目や耳だけではなく全てで相手を感じて相手に本気で挑む。
出来ないとか、当たったらとか、そんな事に捕われることなく打ち込むパワーを見せつけられた気がした。

dica9.enfrento向き合う

Brasilに一緒に来た仲間といろいろな話をした。
思っている事、感じた事、考えている事
帯が違う仲間だからこそ見えるもの感じるものが皆違うし共感する所もある。
想いもつかない悩みや考えや答えがある。
それらを話、共に考え悩む事は自分自身を振り返り見つめる1つの物差しになる。
今回のメンバーだからこそ感じ取れた世界に感謝したい。


dica10.comumあたりまえ

本部の生徒はうらやましい!と思っていた
毎日Mestre Décioから重要なカポエラの話を学べレッスンを受け想いを受け取れる。
しかし日本支部にいるから見れる事、分かる事がある。
この2週間私は体中のアンテナを張り巡らせて過ごした。
多分この間ココにいつも来ている生徒以上に様々なことを吸収しただろう。
それはすべて自分が日本人だからだ。
日本人だから分かる事、日本から来たから見えるものがある。
Brasilの生徒に「Mestre Samuraiのレッスンを毎回受けられてうらやましい」といわれた。
日本の先生達だから伝えられる事がある。
当たり前に思っている事が裏側から見てみると凄く恵まれている事なのだ。
あたいりまえが、あたりまえである事がどんなに大変で大切な事なのだと改めて思った。



この10のdicaは今の私のフィルターを通して感じたものでしかない。
今の帯だからこの歳だからそしてこのメンバーだったから分かった事だと思う。
1つ前の帯だったら、1つ後であったら、違うメンバーだったら…
きっと違う発見があっただろうが、今回のような発見は出来なかっただろう。
Mestre Samurai,Contra Mestre Tigreをはじめ今回一緒に行ったメンバーに感謝したい。
そして何より暖かく迎えてくれたMestre Décio Cantora-sam 本部の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

ここまで読んでくださった方に私が得たBrasilでのdicaが少しでも何かのヒントになれば幸いです





alecrim

20111108

ブラジル渡航レポート Vol.25

ブラジル渡航レポート

日本支部代表池村 Mestre Samurai

今回、リオデジャネイロ本部第17回昇段式参加にあたり、代表池村、千葉支部代表中村、生徒の同行者は、伊財、柳生、木内、松本、藤嶋の7名がリオデジャネイロへ渡った。

昨年に引き続き、ブラジル本部昇段式の時期に。
10/17~11/2と、現地滞在は二週間と短かったが、昇段式参加が目的であるので、充分な期間だ。
個別に渡航レポートを書いて貰うが、渡航した者それぞれが見た物、感じた物が違うので面白い。

さて、私は8度目のブラジルになる?のか、恐らくそれくらい来ているが、やはり飛行機の時間は長い。
まあ年々機内サービスが充実してきているので、映画などずっと観ながら行くことも出来る。

実際行きで5本、帰りで5本と、デルタ航空にはお世話になった。
単純に20時間は観ていた事になる。

目は充血してしまいましたが、なかなか楽しい時間だったように思う。
さて、今回のブラジル滞在での日記は個人ブログの方へ書いたので、日々の事はそちらで。

その記事はこちら Samurai日記


ここでは写真を交えながら今回の渡航で感じた事等を振り返ってみる。

今年はアメリカンエアーラインの金額がギリギリまで出ず、久しぶりにデルタ航空で行く事になった。


どこの航空会社を使うにせよ、必ずマイレージポイントを貯める事を忘れずに。ブラジル往復だと2万マイルほど貯まるので、かなりお得だ。

自宅を17日朝10:00出発

館長宅に18日11:30頃到着(サマータイム)

自宅から館長宅まで36時間ほどかかった事になる。1日半かかる訳だ。大変だ。

そこまでしてブラジルに行く価値はあるのか?と言う質問は必要無いだろう。

もし、その国の文化を習おうと思えばその国に行くのが早いからだ。当団体は毎年ブラジルから館長が自ら日本に訪れてくれるので、そう言った意味では身近に本場のカポエイラを感じる事が出来る。

ブラジルに行けなくても日本でブラジルと同じ稽古が受けれる訳だ。


今年の昇段式には、日本支部から7名、グァイーラ支部から1名、フォスドイグアス支部から1名の参加だった。

昇段式は22日(土)

それまでは普段の稽古とは別に、昇段式の準備で慌ただしくなる。
他支部からの参加者は、準備を手伝うとなると香ってが分からないので難しい。なので、当日使う楽器のメンテナンスと言う事でまずはくたびれたカシシの修理を。



バケッタを新しく竹から切りだす。


バッケッタの切り出しは、道具があるものでやるのでかなり苦戦するが、カシシのメンテナンスは日本から持って行ったキリやニッパーが役に立った。

細かい作業の道具は、日本製がやはりしっくりくる。

こういった作業を通じ、物を大事にする心を養います。自分が手掛けた物には愛着が産まれる。とても大事なことだ。

昇段式後の打ち上げは、自分達で料理を作り、とにかく節約します。
下ごしらえは女性陣が手伝っていました。

この時期の渡航は、ブラジルでの昇段式と日本の昇段式の違いが物凄く分かる。
地域に根差し、皆で手作りするブラジルの昇段式、東京での昇段式は都会らしい違った側面を持つと言う事。どちらも良い所、悪い所は色々。

さて、今年の昇段式はたくさんの他団体のMestre達がお祝いに駆けつけてくれた。
順不同
Mestre Orlando Giori(Mestre Decioの師)
Mestre Mentirinha
Mestre Polaco
Mestre Malhado
Mestre Chita
Mestre Bocka
Mestre Chiquinho
Mestre Korvinho
Mestre Michel
Mestre Jorginhp toto
Mestre Capa
Mestre Arraia
Mestre Preguiça
Mestre Robalo
Mestre Tota
Mestre Ninguem
Mestre Palhaço
Mestra Thiara
Mestra Cleide

Accc
Mestre Décio
Mestre Vaga lume
Mestre Mestiço
Mestre Dunga
Mestre Samurai
Contra Mestre Chocolate
Contra Mestre Tigre
Professor Queixado
Professor Varente
Professor Gafanhoto
Professor Bahiano
Professor Piedade
Professor Sobrancelha
Professor Morejo
Professor Jesus
Professor Sebora
Professora Cantora
Professora Ousada

これだけの人数がステージに上がると、Rodaは完全にMestreのコントロール下になり、Professorはなかなか入れない。これだけのMestreが集まったホーダは初めてで、本当に勉強になりました。この会に参加出来た事に感謝致します。



今回とても印象に残った、と言うよりも、コハダン・ジ・コンタス創始者Mestre DecioのMestreが駆けつけてくれた事が何よりも凄い事であった。

すでに引退していて、病気で脚が悪くなっていた。

ずっと探していたのに今まで見つからず、偶然お孫さんを見つけた所から今回の参加が実現した。

真ん中がお孫さんのGiore氏
日本の文化やアニメが大好きで、マーシャルアーツもたくさん習っているとか。数年前からカポエイラも始めたそうだ。

ブラジルは日本と違って、貧しい地区では住所も電話番号も分からないと言う事はよくある。
出生届など数年後に提出したり、しない場合もあるとか。なので、本当の誕生日と届け出の誕生日が違うと言う事もよくあるらしい。

Mestre Decioから、お前達に私のMestreに会わす事が出来て良かったと言われた。
そして、Mestre Gioreも、自分の弟子が今ではMestreになり、更には日本にまで生徒がいると言う事を当日初めて知り、本当に喜んでおられた。


カポエイラがどうとかではなく、人と人との繋がり、そして歴史とはこうやって作られていくのかなと強く感じた一日になった。

これは既に日本でも始まっている。
師が弟子を育て、またその弟子が弟子を育てる。

師が引退してからもそれは繰り返され、日本での歴史が作られていく。

今回、Mestreはこれこそが私の目指しているカポエイラなのだと話されていた。弟子を育てる。その弟子がまた弟子を育てる。

そして、弟子が師に恩返しをする。

今、Mestre Decioは全力でMestre Gioreに恩返しをしようと動いている。
それだけではなく、Mestreの周りにいるたくさんの貧しい人々へも手を差し伸べ、援助したり助言したり、若い子たちを更生させたり、とにかくMestre Decioとはそういう人である。

私達日本人がリオの空港に来る時は必ずMestreが直々に迎えに来てくれる。弟子を預かる以上責任を持って引き受けてくれているからだ。

私達日本人は、この事に気が付かなくてはいけない。

一日限りのワークショップではない。

経験としてそれも大事かもしれないが、誰かに師事すると言うことの本質は何なのか、しっかりと理解してカポエイラと言う文化を学んでいきたいと強く感じた。

今回、私と千葉支部代表中村は何度か本部で指導を任された。
本部のお弟子さんへの指導など、、、と思いつつも、指導後、Mestreにこう言われた。

彼らにとって日本で活動している私達から指導を受けると言う事はとても刺激的だ。同じ流派内でもタイプが色々あって、個性が出る。それが大事で、色々な目線からカポエイラを見つめる事が出来るいい機会なのだと。

今回私達が滞在中に彼らに色々教える時間があった。Mestre Decioも、普段の稽古の度に皆に言っていた。私達が滞在中に色々学びなさいと。

2週間ほどだったが、この期間に来なかった者はチャンスを逃したな。後で叱っておこうと言っていた。

ワークショップとはこうあるべきだとも言っていた。

私も同感だ。

昇段式後の1週間は比較的ゆっくりとした時間が流れ、カポエイラの事もそうだが、日常的な事も色々と話が出来た。

年々話す内容の理解度も上がっているが、より深い事も話すようになってきた気がする。

それだけ責任があると言う事なのだろう。

肝に銘じておこう。細かい事はクラスで皆さんに少しづつ伝えていければと思います。


最後に、日本の状況もいまだ良くない中、今年もブラジル行きに賛成してくれた嫁と、娘達

7名もの日本人を受け入れてくれたMestre Decio,Cantoraさん、そして代行など色々サポートしてくれた日本支部の皆さん、この場をお借りして感謝の気持ちを伝えたいと思います。

ありがとうございました。 Muito Obrigado!

Mestre Samurai